人の生活する場所に現れやすい虫の一種にハエがいます。

そして多くの人が不快なものとして考えていることでしょう。

 

実際ハエには人に対して良くない影響を及ぼすことが多く深刻な問題を引き起こす可能性も秘めています。

ハエと言っても多くの種類がおり中には益虫とされるものもいますが私たちが一般的によく出会うものの多くは害をもたらす意味合いのほうが大きいと考えても良いです。

 

具体的にどのような害があるのか紹介しますが、そこにはハエの食性が大きく関わっています。

そこで、これまで幾度となく見てきたハエに関して、実際にはどんなものを餌にしているか説明します。

ハエの生態

まずハエの基本的な情報についてです。日本ではほぼあらゆる地域で生息しています。

主な発生時期は春から秋と、比較的暖かい気候を好むと考えられ、現代では暖房器具を使うことで気温の低い地域であっても家の中は暖かくなるのでここまで広い地域に発生しています。

基本的に屋内で見かけることの多いハエはイエバエと呼ばれる種類です。

このほかハエには日本だけでも数千もの種類がいます。

 

寿命は短く2か月ほどで死んでしまうものの誕生のサイクルも早く、そして成長のスピードも早いです。

卵を産んでからふ化するまでは数日で足りるとされており、こうしてふ化した幼虫がウジ虫と呼ばれています。

さらにその後蛹になってからも1週間ほどで成虫にまで成長していきます。

ハエの餌

ではハエはどのようなものを食べて生きているのでしょうか。

基本的な食事は花の蜜や果物であり、ここから糖分を摂取してエネルギー源にしています。

しかし重要なことはエネルギーとしての食事以外にタンパクを取るため別に様々なものを食べているという点にあります。

ハエにとってタンパクは卵巣や精巣の機能を保つために必要であり、そのためには人間を含む動物の体液や肉、糞などを食べるのです。

涙や唾液、腐敗物質が対象であり、その食性のために様々な問題も生じています。

害虫としてのハエ

具体的にどんな不利益がもたらされるのか説明していきます。多くは衛生的な問題です。

上記したようにハエは色んな腐敗物質などに接触して食事をしているので、同時にウイルスや細菌などが体に付着することがあります。

 

そしてハエは人間の食べる食品などにも反応し積極的に近寄ってきます。

このとき食品にウイルスなどが媒介される可能性が出てきます。

するとその食品を食べる人間にも移ってしまいます。

 

またハエに付着したものが食品に付いてしまうだけではなく、その食品の上でハエが排せつすることもあるので、ハエ体内にある菌などが媒介されることもあるでしょう。

また、食品を通じた間接的な害以外にも直接人間に病原菌を運ぶ種類もいます。

 

体液を好む種類であれば、人間や動物の涙からタンパクを摂取しようと目に触れてきます。

そうするとハエから直接病原菌をもらってしまうことになります。

 

寄生虫を運ぶこともあるので注意が必要です。

この他吸血をするハエもおり、このときも同様に直接病原菌や寄生虫を受け取ってしまうことが考えられます。

ハエの餌は人間との距離感の近いものが多い

良く見るイエバエでも様々な菌を持っており、身近にいるからといってそれほど問題ないものと決めつけてはいけません。

人間の生活圏内にある多くの物がハエの餌になり得るため、清潔に保っていなければすぐにハエが出てきてしまうことでしょう。

 

そして腐敗物質に発生した有害な菌などはハエを通じて自分が取りこんでしまう可能性も出てきてしまうので、ハエを家の中で見つけてしまった場合にはキレイな状態を保つために見直す必要があるかもしれません。

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