かえるのうたが~から始まる「カエルの合唱」は小さな頃歌ったことがある方も多いと思います。
有名な童謡では、かえるのうたがきこえてくるよと次にカエルの鳴き声を表します。
「ぐわっ、ぐわっ、ぐわっ、ぐわっ」となりますが日本で聞くことができるカエルの鳴き声とはどのような鳴き声になるのでしょうか?
日本で聞くことのできるカエルの鳴き声と生態と合わせてご紹介していきます。
カエルの鳴き声
日本でもマスコットや雑貨のデザインとしてかわいいと言われるカエル。
小さくてピョンとはねる姿はかわいらしく小さな子どもにもなつきやすい生き物です。
カエルは繁殖期になるとメスがオスを選びます。
そのためオスはメスに猛アピールをします。
このアピールの時に求愛音と呼ばれる鳴き声こそカエルの代表的な鳴き声と言われています。
最近では、広告音とも呼ばれるこの鳴き声は自分の縄張りだと主張しているものでもあります。
この求愛音はうるさく感じることもあるくらいカエルたちは大合唱をします。
このオスの鳴き声につられてメスのカエルがオスを選びにやってきます。
日本で聞くことができるカエルの鳴き声
日本で一番キレイな声で鳴くと言われるカエルがいます。
それはカジカガエルと呼ばれるカエルで本州、四国、九州に生息しています。
なぜ一番キレイな声で鳴くのかと言うと、カジカガエルは「フィーフィー」という鹿のような美しい鳴き声をするからです。
普通のカエルの鳴き声でイメージされるのは「ケロッケロッケロッ」「グワッグワッグワッ」といった鳴き声が多いため「フィーフィー」という鳴き声はとても珍しいです。
とても珍しいこの鳴き声のカジカガエルは古くから日本人に愛されています。
そのため漢字で記すと河鹿蛙という名前がついたと言われています。
メスはオスよりも大きいと言われ、オスの場合は30~40mmの大きさに対し、メスは50~70mmの体長になります。
ハエや蚊などの小型昆虫類を好んで捕食し、産卵期は4~8月と言われています。
日本にしかいないカエルで江戸時代にはすでに飼育されている記録もあります。
カジカガエルは兵庫でよく見られています。
ヒキガエルはガマガエルとも呼ばれ日本には外来種も含め4種類のヒキガエルがいます。
ニホンヒキガエルは体長80~150mmで日本産のカエルでは最大という特徴を持ちます。
主に夜行性で皮膚から毒液を分泌します。
肉食でミミズやクモを捕食します。
「クックックッ」という鳴き声をします。
日本の代表的なカエルというのがトノサマガエルです。
一度は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
このトノサマガエルの名前の由来は背を伸ばして堂々と座る姿から殿様蛙と呼ばれるようになりました。
主に水田や池で生活しています。
跳躍力が強く、オスは38~81mm、メスは63~94mmくらいの体長になります。
鳴き声は「ゲゲゲゲ」と鳴きアマガエルと同じくらい身近な存在ですが近年数が減少しています。
ニホンアマガエルは「ゲコゲコゲコ」と大きな声で鳴く特徴があります。
「ケロッ」「クワッ」と鳴く姿からもニホンアマガエルは多くの方がイメージするカエルの鳴き声になります。
マスコットや雑貨のデザインにもなるニホンアマガエルは最も身近なカエルと言えるでしょう。
長野県の根羽村で2005年に発見されたのがネバタゴガエルです。
このネバタゴガエルはとても珍しい鳴き声をするため新種として記載されています。
アワガエル属のカエルの一種で、「ワン」と鳴くカエルです。
現在は長野県のカエル館でみることができます。
日本で聞くことが出来るカエルの鳴き声 まとめ
いかがでしたか?
日本に生息しているカエルの鳴き声についてご紹介致しました。
カエルには様々な種類がいますが、種類により鳴き声も様々です。
鹿や犬のようにカエルが動物のように鳴くのはとても珍しいものです。
(ライター Yupi)