両生類と爬虫類は似ているので区別ができないという方も多いのではないでしょうか?
そのためカエルは何類?言われると咄嗟に両生類と爬虫類で悩んでしまうものです。
両生類と爬虫類には似ているようで違う違いがちゃんとあります。
両生類・爬虫類の違い、そしてカエルが属する両生類と爬虫類の代表的な生き物についてご紹介していきます。
両生類と爬虫類の違い
両生類と爬虫類は似ているため見分け方がわからないものですが、卵と生まれた直後の姿はとても違うものです。
両生類の卵は殻がありません。
そのため乾燥に弱く、卵を守るためにゼリー状のようなもので包まれていることが多いです。
爬虫類の場合は、卵は殻に覆われています。
そのため乾燥に強いと言えるでしょう。
両生類と爬虫類は生活する場所にも違いがあります。
両生類で代表的となるカエルで言うと、水中で大人の姿に成長します。
成長してからは水中で暮らしたり水辺や樹木と様々ですが、両生類の場合は水場と陸上の行き来が必要になります。
爬虫類の場合は、卵は乾燥に強いため陸上で卵を産みます。
爬虫類の場合、卵から小さな赤ちゃんが生まれるのに対し、両生類からは手足のない魚のような姿で生まれます。
これを幼生と呼び、代表的なのがオタマジャクシです。
また、見た目にも違いがあり両生類にはウロコがありません。
カエルのように両生類の体はツルツルしているため触るとくっつく感じがします。
爬虫類の場合は、ゴツゴツとしたウロコがあるため触ると固く感じるでしょう。
そのため見た目と感触にも違いがわかります。
また、飼育する場合両生類・爬虫類共に気を付けることがあります。
両生類と爬虫類は変温動物なので温度に合わせた調整が必要になります。
また、両生類は小さなうちはエラ呼吸ができるため水中で生活できますが大人になると肺呼吸になります。
そのため幼生のうちはエラ呼吸で成体になると肺と皮膚での呼吸になります。
ただ、成体になっても肺の機能は不十分なので皮膚での呼吸が必要になります。
両生類の仲間
両生類には尾のないカエルと尾のあるイモリ・サンショウウオが代表的です。
両生類のカエルの仲間には、アマガエルやトノサマガエル、アカガエルやモリアオガエル、ニホンヒキガエルやウシガエルなど様々な両生類のカエルの仲間がいます。
イモリやサンショウウオの仲間には、オオサンショウウオやクロサンショウウオ、カスミサンショウウオなどの仲間がいます。ウーパールーパーなども両生類の代表と言えるでしょう。
爬虫類の仲間
脊椎動物の分類群の1つとも言われる爬虫類で代表する動物はワニやトカゲ、ヘビやカメなどがいます。
トカゲの仲間にはニホントカゲやニホンカナヘビ、アオカナヘビやニホンカナヘビ、オガサワラトカゲなどがいます。
ヘビの仲間にはアオダイショウやシマヘビ、アオダイショウやヤマガカシなどがいます。
爬虫類と両生類の共通点
爬虫類と両生類の共通点は変温動物ということです。
そのため寒い時は寒くない場所、暑い時は暑くない場所に移動することがとても大切です。
変温動物の場合、熱いものに長時間触れ続けることでやけどをしてしまうことがあります。
そのためペットとして飼育する時はあまり触るということはよくないことでしょう。
しかし爬虫類の場合はウロコがあるので両生類ほどやけどに敏感ではありません。
ペットで飼育するのには触りたいという方は両生類よりも爬虫類がいいでしょう。
カエルの仲間 まとめ
いかがでしたか?
両生類と爬虫類は違いがわかっていなければ動物の分類もわからなくなるものです。
両生類と爬虫類は似ているようで違いが多いことがわかります。
卵から産まれた直後まで、そして生まれてからの体つきも爬虫類と両生類では大きな違いがあります。
爬虫類と思われてしまうこともあるカエルですがカエルは両生類の代表とも言える生き物になるため覚えておきましょう。
(ライター Yupi)