「カモノハシ」は、哺乳綱単孔目のカモノハシ科、カモノハシ属に属している哺乳類です。
このカモノハシ、「世界で一番奇妙な哺乳類」「生きた化石」などとも言われているのです。
見た目的には、くちばしがトレードマークでとってもかわいい!という感じですよね。
しかし、このカモノハシは見た目とは裏腹に毒をもっているという噂があります。そんなカモノハシの生態などをみていきましょう。
カモノハシはくちばしがトレードマーク
カモノハシは全長最大でオス・630ミリメートル、メス・550ミリメートルで、体重はオス1キロ〜3キロ、メス0.7キロ〜1.8キロで、全身が体毛で覆われています。
カモノハシの面白い特徴がそのくちばしです。
幅が広くてゴムのような柔らかなくちばしを持っているので、これがトレードマークのようになっています。
しかし、もっとおどろくべきは、このくちばし、鋭い神経回路が通っており、対象の獲物の生体電流を感知できるんだそうです。
すごいハイテクなくちばしですね!
生態は、群れをなさずに単独行動をしていて、夕方・早朝にもっとも元気になるという「薄明薄暮性」という変わった性質を持っています。
肉食で、昆虫や甲殻類、魚や両生類などを食べています。
巣は水辺に穴を掘って作ります。
水辺の植物などに入り口を隠すので、巣があることを外敵にわからないようにしている工夫をしています。
オスだけが独特な種類の毒を持っています
さて、カモノハシは毒を持っているという話があります。
これはどうやら本当らしいです。
オスとメス、両方とも蹴爪がありますが、オスだけが毒をもった蹴爪を持っています。
この毒はカモノハシ特有の毒というからめずらしいですね。
成分としは「ディフェンシン」というタンパク質で、カモノハシが持つ免疫から作られていて、小動物を殺せるほどの毒性があります。
人間に対しても、モルヒネを打っても治まらないほどのとても激しい痛みをもった毒になります。
この毒は、人間などの生命に対して危険なくらいの毒ではないのですが、それでもこれよって相手を弱めることが十分に可能な強さがあります。
オスだけが毒を持ち、繁殖期に生産量が増えるので、この時期に優位性をアピールするための武器なのではという説があります。
また、カモノハシは哺乳類の中で卵を生む、唯一の動物とされています。
体は、腸・尿道・子宮の出口が同じで、つまり糞・尿・卵が同じ場所から出てくるということになります。
このようなことから「世界で最も奇妙な哺乳類」と言われているのですね。
レアな生き物、カモノハシはどこに住んでいる!?
カモノハシはオーストラリア周辺の、熱帯雨林や高山地帯のような淡水の河川、沼や湖などに生息しています。
「生きた化石」と呼ばれているのは、哺乳類の中で最も長い歴史がある生き物という説があるからです。
なんと恐竜の時代の中生代から生きていたともされていますが、このへんはあまり信憑性がないようです。
また、学術的にとてもレアな種であるためで、オーストラリア政府からも保護されています。
オーストラリアの動物園でカモノハシに会える!
カモノハシは、残念ながら日本の動物園で見ることはできません。
しかし、生息地であるオーストラリアの動物園で見ることができるようです。
さらに、カモノハシが人間にじゃれまくってきてとってもかわいい!
人間が手を伸ばすと、それに乗っかってくるといった、非常にほのぼのとした映像となっています。
といった動画もネットにアップされています。かわいいカモノハシがどうしても見てみたい!という人はオーストラリアの動物園まで行ってみるとよいでしょう。
カモノハシってほんと、変わってますよねえ
「最も奇妙な哺乳類」であるカモノハシについてでした。
見た目はとってもかわいいんですが、オスのくちばしには毒があるんですねえ。
ですので、街でカモノハシをもし見かけても、決して近づかないようにしましょう(笑)。
(ライター:nabex)