アザラシと言えば丸っこくてつぶらな瞳をしたかわいい動物、というイメージがありますよね。
大抵のアザラシはそうなのですが、そんなかわいいイメージからは程遠いアザラシもいます。
それが「ゾウアザラシ」。
名前を見るとすでに、あまりかわいくないんだろうなってのがわかりますね。
しかしこのゾウアザラシ、子供のころはとってもかわいいんです!
大人の姿からは想像ができないくらい。
人間でもそういう人いますよね。
小さい頃はまるで天使!ともてはやされていても、成長するにしたがって「あれ?」ってなる感じ。
またはブレイクした子役がパッとしなくなっていく感じ。
今回はゾウアザラシの、輝かしい子供時代について紹介していきます。
ゾウアザラシってどんな動物?
ゾウアザラシは南極周辺の海や北太平洋北部・頭部に生息しているアザラシです。
名前の由来は、体が大きいことと、オスの持つ大きな鼻。
キタゾウアザラシとミナミゾウアザラシの2種類がいて、より体の大きなミナミゾウアザラシのオスでは体長4~6m、体重2~4tにもなります。
本当にちょっと小さめのゾウくらいの大きさはあるということですね。
こんなやつに海で出会ったら、怖すぎます。
そしてゾウアザラシの特徴的な鼻ですが、これは大きな音を出すために発達したと言われています。
確かにかなり大きな音が出そうだけど、それにしても奇妙な見た目ですよね。
ゾウというよりは、鼻の大きなおじさんって感じ。
余談ですが、ゾウアザラシを見ると芥川龍之介の「鼻」という作品を思い出します。
気になる人は読んでみてくださいね。
かわいすぎる!ゾウアザラシの赤ちゃん
さて、先ほど「おじさん」みたいだと表現したゾウアザラシの見た目ですが、それはオスだけなんです。
メスは普通のアザラシと同じような、丸っこくてクリクリの目をしたかわいい姿をしています。
大きさも体長は2mほど、体重も500kg程度とオスとは大きさもまるで違うんです。
並んだ姿はまるで親と赤ちゃん。
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しかし、本当のゾウアザラシの赤ちゃんのかわいさは、こんなものではありません。
小さくてぷっくりプニプニとした体、大きくて真っ黒なつぶらな瞳…。
何かのキャラクターか!?と思うほど、完成されたかわいさです。
アザラシ好きにはたまらないですよ。
しかもけっこう人懐っこいみたいで、赤ちゃんと戯れる人の動画や写真もいくつかありますね。
ゾウアザラシは数十頭のメスからなるハーレムを形成するので、出産ラッシュが終わるとそこら中がかわいい赤ちゃんでいっぱい!
その中に飛び込んでみたいですが、もしオスに遭遇したらと想像すると…やっぱやめときましょうか。
恐るべきゾウアザラシの能力
大人にしろ赤ちゃんにしろ、見た目のインパクトばかりに気を取られがちですが、ゾウアザラシはすごい能力を秘めているんです。
注目すべきはその潜水能力。
アザラシはあまり深いところまで潜るイメージがありませんが、なんとゾウアザラシは水深1700mまで潜ることができるんだそうです。
潜水時間は120分。
水深も時間も、0が1個多くない…?
いえいえ、間違いではありません。
本当にこんなすごい潜水能力を持っているんです。
一般的な潜水艦の潜れる深度は数百メートル程度ですから、いかにゾウアザラシがすごいかよくわかりますね。
ゾウアザラシ 赤ちゃん まとめ
かわいいゾウアザラシの赤ちゃん、一度は実際に見てみたい!と思っていろいろ調べてみましたが、現在は日本で飼育している水族館などはないようです。
過去には新江ノ島水族館などで飼育されていたこともあるようなので、いつかまた国内でも飼育してくれる施設があればいいのになと期待しています。
(ライター名 もんぷち)