世界にはとても小さな生き物がたくさんいます。
小さいということはとてもかわいいチャームポイントですよね。
ペットでも、ミニチュア○○とかドワーフ○○みたいな、小ささを売りにしている動物は多いです。
そして鳥類の中でもすごく小さくてかわいいやつを発見しました。
その名も「マメハチドリ」。
名前に「マメ」ってついているくらいだから、その小ささに期待がかかりますね。
というわけで、今回はマメハチドリについて紹介していきます。
マメハチドリってどんな鳥?
マメハチドリはキューバの固有種で、とても小さな鳥です。
どのくらい小さいのかというと、体長は約4~6cm、体重は約2gという極小サイズ。
鉛筆の先にとまったり、コインに乗っかったりするのもお手の物です。
体重2gって…そのへんの虫よりも小さいんじゃないの!?
卵もものすごく小さいらしく、その大きさは6mm程度。
そんな卵から生まれるヒナも当然ながら極小サイズです。
ある程度小さいことは名前からも想像がついていましたけど、思ったよりも小さくてびっくり。
細いくちばしで花の蜜を吸ったり、クモなどの小さな昆虫を餌としています。
花の蜜をめぐってチョウやハチと争うこともあるそう。
普通は鳥ってそういう虫たちの天敵だけど、そんな虫たちと蜜を取り合って争うって…。
ここでもいかにマメハチドリが小さいかが分かりますね。
マメハチドリの高速ホバリング
マメハチドリと普通の鳥との相違点、それは大きさだけではありません。
マメハチドリは「飛び方」も独特なのです。
ハチドリの仲間に共通する飛び方ですが、「ホバリング」と呼ばれる飛び方です。
ホバリングとは空中で同じ場所にとどまり続けること。
簡単なようでこれがとても難しいんです。
なんとマメハチドリは1秒間に50~80回も羽を羽ばたかせることで、空中で同じ場所にとどまることを可能にしているのです。
これは本当に鳥というより虫ですね。
実際にマメハチドリが飛ぶと、虫が飛ぶ時のような「ブンブン」という音が出るそうです。
それが「ハチ」ドリという名前の由来だとか。
しかしこのホバリング、ものすごく疲れそうですよね。
だって一秒間に50回としても、20秒も飛ぼうと思ったら1000回…。
なんとホバリング中は心拍数が毎分1250回にもなるそうです。
しかもマメハチドリ、このホバリングに体力を使い過ぎるので、体重の1.5倍の量の餌を求めて飛び回らないといけないと言います。
飛ばなきゃ餌が手に入らない、でも飛んだらよりたくさんの餌が必要になるという終わりなきループですね。
私のお腹についている脂肪を代わりに代謝してくれたらいいのに。
日本にもマメハチドリがいた!?
実は日本でもマメハチドリの目撃情報は少なからずあります。
しかしマメハチドリはキューバの固有種。
普通に考えれば環境もキューバとは全然違う日本にマメハチドリが生息しているはずがないですよね。
果たしてその真相は…。
先に答えを言っちゃいますね。
日本で目撃されたマメハチドリ(仮)の正体は「スズメガ」という「蛾」でした!
…いくらなんでも鳥と蛾を見間違うでしょうか?
実際に画像を見比べてみると…羽の動きに長い口、大きさや何となくのカラーリング、思ったよりもそっくりでした。
これは見間違うのも無理ないかもしれません。
しかし、私はマメハチドリが日本にいないことを知っているので、見かけても決して騙されませんよ!
マメハチドリ まとめ
世界最小の鳥マメハチドリ。
その姿はまるで妖精のようですね。
日本にも生息していたら嬉しいんですけど、残念です。
うちの庭や畑にはブンブンとハチやらなんやらが飛び回っていますが、これが全部マメハチドリだったらいいのになーと思っちゃいます。
(ライター名 もんぷち)