みなさんがコウモリと聞いてイメージすることは何でしょうか。
山奥にある洞窟の上からぶら下がっていたり、吸血鬼のような印象を持っている人もいることかと思います。
しかしこれらはコウモリが持つ様々な特徴の中から印象的なものだけで固められた、まさにイメージでしかありません。
特に吸血についてはコウモリの中でもごく一部の種類しか行いません。
住みかとしても人とかけ離れた環境でしか生息しているわけではなく、民家に好んでやってきてもおかしくはないのです。
家にコウモリが入ってくると多くの人は退治しようと苦労するかもしれません。
しかしコウモリに対して実は縁起が良い生き物とも言われています。
コウモリの生態
コウモリの生態を簡潔に羅列すると、夜行性であること、目があまり発達しておらず超音波によって周囲の状態を察知していること、昆虫類を食べる食性などが挙げられます。
すでに知っている通り、コウモリには翼があり飛行することが可能です。
しかし哺乳類が空を飛ぶというのはとても珍しい事なのです。
空を羽ばたく生き物と言えば一般的に鳥と呼ばれる鳥類がそれにあたります。
哺乳類で飛行する動物には他にムササビやモモンガなどがいますが、これらは鳥のように大空を駆け巡ることはできません。
高い場所から降りるように短距離を飛行するに留まります。コウモリの場合鳥類と羽の構造は異なるものの大きな飛行能力を携えているのが特徴です。
そのため大陸から離れた島に生息していることもあります。
大きな移動ができることもあって世界中に生息域が分布しており、その種類も非常に豊富です。
縁起の良い生き物である理由
現代においてそれほど周知されていないかも知れませんが、実は縁起の良い生き物と考えられています。
どうして縁起物と考えられるのでしょうか。その理由にはいくつかあり、一つは漢字からきています。
コウモリを漢字で書くと「蝙蝠」と表記します。この漢字が幸福の「福」と似ていることが関係しています。
さらにコウモリの特徴として天井などにさかさまにぶら下がることがあります。
そのため家にやってくると福が落ちてくるとも考えられていたのです。
縁起物として考えられる別の理由として多産であることもその一つです。
多くの子を産むコウモリは子孫繁栄のシンボルとして扱われ、民家内に巣を作ると子宝に恵まれると考えられていました。
家の中と言っても屋根裏のように人目に付かない場所に作ることもあるので気づいていないだけで実はすぐ近くにコウモリがいるかも知れません。
幸運を見つけるセンサーを持っている?
コウモリはほとんど視覚に頼らず、鳴き声から発せられる独自の超音波によって障害物の位置を把握しています。
この鳴き声によってコウモリ同士のコミュニケーションを取ったり、単なる障害物のみならず環境の変化などといった細かな情報まで察知できるとされています。
そのため幸運さえも見つけられ、コウモリのやってくる家には幸運があるのだという迷信もあります。
害があることも忘れてはいけない
コウモリは縁起物だから家にそのまま住まわせておこうと思う前に注意しないといけないことがあります。
それは伝染病などの危険性があるということです。
直接人間に対して感染するような病原菌を保有していることもあるので場合によっては業者に頼んで適切な駆除をする必要も出てきます。
コウモリは縁起の良い生き物だが衛生面には注意
家にコウモリが入ってくると福をもたらしてくれると考えられており、巣が作られてもいずれ巣立ちに伴っていなくなるので一時的なものであると割り切ることもできますが直接触れられるような距離感だと衛生的に問題もあるので注意が必要です。
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