皆さんはシダクロスズメバチという生き物を知っていますか?
数々の昆虫の中でスズメバチは最も恐れられている昆虫ですよね。
このシダクロスズメバチも、勿論スズメバチの仲間です!
全世界でスズメバチ科に属するものは、4属67種類発見されていて、そのうち日本には3属16種類もの種類が生息しているようです。
さて、シダクロスズメバチの生態とはどういったものなのでしょうか?
今回はシダクロスズメバチについてまとめていきたいと思います☆
シダクロスズメバチってどんな生き物?~生態・特徴・発生時期~
シダクロスズメバチは、ハチ目スズメバチ科に属するハチです。
生息地は、北海道だと山間地や平地、それ以外の南の地域では山間部に分布しています。
他には、本州・四国・九州・竜美大島などにも分布しています。
基本的に、山間部で暮らしているので街中などでは見かける事は無いでしょう。
平均体長は女王バチが15mm~19mm、働きバチが10mm~11mm、雄バチが12mm~14mm程の、比較的小型の部類に入るハチです。
体の特徴としましては、頭盾中央の黒帯が下緑まで達しているのと、複眼内側の白色部がえぐれているのが特徴です。
体の色は、黒色で白い斑紋があります。
シダクロスズメバチはこの体の色が特徴的なので、他の種類のハチと見分ける際にも役立ちでしょう☆
シダクロスズメバチを含め、スズメバチ科に属するものの性質は攻撃性が高いハチが多く、1匹の女王バチを中心とした大きな社会を形成します。
その防衛の為に、大型動物にも果敢に攻撃を仕掛けていく事があります。
凶暴で積極的に攻撃してくる事がありますが、これは自分達の巣を守るためなのです。
こちらが何もしなくても襲い掛かってくるのは、人間や動物関係なく、巣の近くに寄って来たものは何でも敵とみなすからなんです。
ちなみに、このように自分達で社会性を発達させて共同して生活するのは、スズメバチ科に属するものだけだそうです。
シダクロスズメバチもそうですが、スズメバチの刺害による死亡例は、熊害や毒蛇の咬害によるものより多いとされています。
主な活動時期は、5月~11月頃までと言われています。
特に、9月~10月にかけては繁殖期に入り、繁殖期に入ると一層凶暴性が高くなるので注意が必要です!
繁殖期は外敵に敏感になりやすいので、巣がありそうな場所には近づかない方が良いでしょう。
シダクロスズメバチの巣の特徴と営巣方法とは?
シダクロスズメバチは、まず初めに単独で巣作りをし始めて卵を産みます。
この時の育房の数は、45個~60個くらいです。
その後働きバチが誕生すると、女王バチと働きバチが協力して巣作りを始めます。
巣はどんどん大きくなり、最大で30㎝~40㎝くらいまで成長します。
巣の特徴としましては、巣の内部は薄い板状の巣盤ができ、この数は5個~7個です。
この頃には育房の数もかなり増えていて、3000個~6000個になっています。
温暖な地域ではもっと巣が発達していて、巣盤が8段~12段、育房は8000個~12000個程になります。もの凄い数ですよね!
巣が完成に近づくのは秋ごろで、一つの巣から働きバチは800匹~1500匹、新しい女王バチや雄バチは1000匹~3000匹と言われています。
シダクロスズメバチについてのまとめ
今回はシダクロスズメバチについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
もし、シダクロスズメバチの巣を見つけた時は近寄ったり刺激を与えず、すぐに業者に連絡して駆除してもらいましょう♪
巣がある近くには頻繁に姿を現すので、注意しましょうね。
ライターMISAKI