皆さんはマメコバチというハチを知っていますか?

正式な名前は『コツノツツハナバチ』と言います☆

 

日本では受粉に重宝されているハチで、サクランボ畑などを歩いていると片隅に箱が置かれている事がありますが、これはマメコバチの巣箱なんです!

マメコバチは人間の役に立つ仕事をして、人間と共存しているんですよ。

 

マメコバチが初めて発見されたのは、昭和15年頃からなので、意外と長い歴史を持ってるんですよね♪

さて、そんな彼らの生態はどういったものなのでしょうか?

今回はマメコバチについて詳しくまとめていきたいと思います!

マメコバチってどんな生き物なの?~生態・特徴・発生時期~

マメコバチは、ハチ目ミツバチ上科の昆虫のうち、幼虫の餌として花粉や蜜を蓄えるものの総称です。

生息地は、主に北海道~九州にかけて広く分布しており、気温適応範囲が広いと考えられています。

 

山地性と見られているのですが、西日本などでは標高が高く無い山林にも生息しているのに、何故中部地方や東北地方に限っては山地性なのかはよく分かっていないようです。

平均体長は雌が約8mm~11.5mm、雄は7.5mm~10.5mm程の大きさです。

 

基本的にミツバチは個体間のサイズ差がそれほど無いのですが、マメコバチは個体間のサイズの差が大きく、さらに雄バチよりも雌バチの方が大きい傾向にあります。

体の特徴としましては、小型で体つきは丸っこい形をしていて、黄褐色の毛が生えているのが特徴です。

 

顔面には小さな『ツノ』が生えていて左右一対の小さなツノが前方に出ているのですが、このツノが正式名の名前の由来になっているそうです☆

ちなみに『マメコバチ』という名前の由来は、キナコ粉のように小さい事から東北の方でそう呼ばれるようになったんだとか。

 

このツノはマメコバチの特長の一つでもあるので、他の種類と見分ける時に役立つかもしれませんね♪

下唇の先端には、蜜などの液体を吸うために中舌というブラシ状の細かい毛に覆われた舌のような構造を持っています。

 

体に生えている毛は、木の枝のように細かく分岐した毛で覆われていて、花粉がつきやすいようになっています。

後肢や腹部に体の表面についた花粉を集めて運搬するための構造が発達しています。

マメコバチの巣の特徴と営巣方法とは?~マメコバチの雑学~

マメコバチは春頃になると、茅葺屋根のヨシやカヤなどの穴に営巣します。

普通のミツバチのように巣に貯密しないで、巣の中に花粉団子を留置して産卵した後、泥で穴を塞いでしまいます。

 

その後は、翌年の春頃に繭を食い破って出て行きます。

マメコバチには、女王バチも働きバチも存在しなく、生まれてから死ぬまでたった一匹で生き抜いていきます。

 

営巣が終わると死に絶えるので、翌年の春に成虫が誕生するまで姿を現す事はありません。

蜂蜜も作り出さないので、果樹園でもない限りマメコバチと人間が関わる事はないでしょう。

 

通常マメコバチは花の受粉を行うために、農業上は益虫として扱われています。

マメコバチが送粉すると果実がよく肥大して、形が良くなるんだそうです。

 

ちなみに、マメコバチの攻撃性は低く、人間に対して攻撃してくる事はありません。

巣に危害を加えられても攻撃してくる事はないのです。

但し、直接体に危害を加えられ場合は、反射的に針を伸ばして刺そうとしてくるので注意しましょう!

マメコバチについてのまとめ

今回はマメコバチについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

マメコバチは普段、人間と関わる事がないので知らなかった方も多いかもしれませんね。

ハチが人間と共存し、一生懸命働く姿は愛らしく見えますよ☆

ライターMISAKI