皆さんはオオホシカメムシという生き物を知っていますか?

このカメムシは全国的に広く生息しているカメムシでは無いので、知らないという方も多いかも知れませんね。

 

オオホシカメムシの体の模様はまるでお面のような人間の顔のような柄をしていて、少し変わっています☆

カメムシ特有の独特な強烈な臭いも出さないようですね。

 

さて、彼らはどういった生態をしているのでしょうか?

今回はオオホシカメムシについてまとめていきたいと思います!

オオホシカメムシってどんな生き物なの?~生態・特徴・発生時期~

オオホシカメムシは、カメムシ目オオホシカメムシ科に属する昆虫です。

生息地は一部の地域に限られており、海外では台湾・中国大陸~東洋区全域・豪州、国内では本州・四国・九州などに多く生息しています。

 

島嶼では屋久島・種子島以南の南西諸島全域で発見されています。

生活環境は、沿岸~低山地などによく姿を現し、市街地を除き沿岸地域に多く内陸部では個体数は少ないです。

 

平均体長は約15mm~19mm程の大きさです。

雄より雌の方が体格が良いですが、外見の大きな違いは無いので見分けるのは困難です。

 

体の特徴としましては、橙褐色の他に、黒色の大紋を持っていて微毛が生えてるのが特徴です。

頭は暗い赤色で、単眼を欠き、雄の前胸背前葉は大きく背面に膨出しています。

 

前胸背後葉や小楯板や半翅鞘は黒色で、点刻で覆われています。

前腿節はとても発達していて太く、下面に刺状突起が2列並んでいます。

 

雌の第7腹板は、正中線に沿って避けているのが特徴です。

越冬形態は成虫で、樹林内の林床の落ち葉下などで単独で冬を越します。

 

オオホシカメムシのサイクルとしましては、卵⇒幼虫⇒成虫の不完全変態を行います。

夏になると活発に活動し始めて、夜間は灯火などに向かって集まって来る習性があります。

 

動きは差ほど素早くはなく、どちらかというと遅いです。

発生時期は、年に一回で4月~11月頃まで見られますが、新成虫は9月頃に羽化します。

オオホシカメムシの食性と雑学

オオホシカメムシの食性は、主に植物の汁から栄養を吸収しています。

彼らが一番好む植物は、トウダイグサ科のアカメガシワで花穂を好む習性があります。

 

他には、栽培ミカン類の若果から汁を吸う事もあります。

このような食性をしている事から、農業害虫とされており、オオホシカメムシに植物や果実の汁を吸われてしまうと、栄養分が無くなり一気にダメになってしまうので注意が必要です!

 

ちなみに、オオホシカメムシの天敵はカマキリ・オオカマキリ・チョウセンカマキリなどのカマキリ類全般、そしてヤブキリなどの捕食性キリギリス類、造網性クモ類、徘徊性クモ類などです。

 

オオホシカメムシに悩まされている方は、これらの天敵を使って退治するのも良いかも知れませんね☆

カメムシ類はどの種によっては、かなり似ているものがいますが、このオオホシカメムシに限っては体の模様が最大の特徴なので簡単に見分ける事が出来ます!

そして、臭い匂いも普通のカメムシと比べて無いので、じっくり観察したい方は家に持ち帰って飼育するのも良いかもしれませんね!

オオホシカメムシについてのまとめ

今回はオオホシカメムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

大変珍しい種なので、この記事を見て初めて知った方もいたのではないでしょうか?

 

カメムシでも臭いを発しない種もいるんですね♪全てのカメムシがそうならいいのですが…。

もし興味がある方は、是非他の種も調べてみてくださいね。

最後に、オオホシカメムシとよく似た『ヒメホシカメムシ』という種もいるので、そちらも見てみて下さい。

ライターMISAKI