皆さんはモートンイトトンボという生き物を知っていますか?

あまり聞きなれない、見た事が無いという方も多いかもしれませんね。

 

モートンイトトンボがイギリスのトンボ学者である『モートン氏』にちなんで名づけられたそうです。

国内でも広く分布してるトンボなんですが、近年では減少傾向にあるようです。

 

確かに、このトンボは子供の頃はよく見かけましたが、最近では見なくなったような気がします。

さて、彼らはどういった生態をしているのでしょうか?

今回はモートンイトトンボについてまとめていきたいと思います☆

モートンイトトンボってどんな生き物なの?~生態・特徴・発生時期~

モートンイトトンボは、イトトンボ科モートンイトトンボ属に属する昆虫です。

一応全国各地に広く分布していた種なのですが、近年では各地で減少傾向にあるため、現在では主に北海道・本州・四国・九州などに生息しています。

 

海外では、朝鮮半島・中国・ロシアなどに分布しています。

生活環境は、背丈の低い湿性植物が生えた水深の浅い湿地や池沼や水田に限り生息しています。

 

個体数の減少の原因としては、里山の開発や土地改良などの環境破壊によって、モートンイトトンボの生息地が失われていっている事が原因とされています。

平均体長は約腹長18.0mm~24。0mm、後翅長12.0mm~17.0mm程の大きさです。

 

体の特徴としましては、雄は体の前半分が黄緑色で黒斑があり、また成熟しても白い粉で覆われる事はありません。

雌は、未熟な雌は全身がオレンジ色ですが、成熟すると緑色に変化していき腹部背面には黒条が出来るのが特徴です。

 

モートンイトトンボの雄雌を区別する時に参考にすると良いですよ♪

ちなみに、モートンイトトンボとよく似ていると言われている『ヒヌマイトトンボ』との見分け方は、頭部の斑紋の違いを見れば簡単に見分ける事が出来ますよ!

 

発生時期は6月~8月頃に姿を現し始めます。

産卵時期になると、雌が単独で行い、水面近くのセリなどの植物の組織内に卵を産みつけていきます。

 

6月にはいり始めると、池などにたくさんの雄雌が飛来してきて、繁殖活動を行い、秋ごろになってくるとようやく落ち着いてきます。

モートンイトトンボの幼虫は、樹林に囲まれた池に比較的多く見られ、水生植物の根際や冬ならば枯れた植物体にもよく着いています。

 

幼虫の体長は約14mm~16mm程の大きさで、典型的なイトトンボのヤゴです。

見た目は、尾鯉の先寄りに3個の連続する褐色斑があるのが特徴的です。

成虫の出現期間は長く、幼虫は通年見つける事が出来ます。

トンボの幼虫の飼育方法とは?~トンボの雑学~

トンボの幼虫を見つけたらまずは、容器に入れて優しく持ち帰りましょう。

幼虫は水の中で激しく揺れてしまうと船酔いのような症状が起こってしまいますので、草などを敷いておくと良いかもしれませんね☆

 

水は24時間以上汲み置きして、カルキを抜いたものを使いましょう。

草の他に、石や棒などは幼虫が休む場所になるので、ケースの中に入れておいてあげるといいですね。

 

エアポンプを使うと、水質の維持に役立ち、元気に育ててあげる事が出来るのでオススメです☆

幼虫が羽化する時の合図は、枯れ枝などに上って水から上がって来るので、枝が倒れないように支えを用意してあげましょう。

羽化したらケースの中で飼育するには狭すぎるので自然界に帰してあげて下さいね!

モートンイトトンボについてのまとめ

今回はモートンイトトンボについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

成虫を飼育するのは難しいですが、幼虫の間は比較的飼育が簡単なので、興味がある方は是非チャレンジしてみてください。

ライターMISAKI