皆さんはアカスジキンカメムシという生き物を知っていますか?

あまり普段見かける事が無いので、知らない方も多いかもしれませんね。

 

国内では9種類程が分布しており、特に沖縄に多く生息していると言われています☆

名前の由来は、赤い筋が入ったような模様がある事からこの名が付けられています!

 

さて、アカスジキンカメムシはどういった生態をしているのでしょうか?

今回はアカスジキンカメムシについてまとめていきたいと思います。

アカスジキンカメムシってどんな生き物なの?~生態・特徴・発生時期~

アカスジキンカメムシは、アカムシ目カメムシ亜目キンカメムシ科に属する昆虫です。

生息地は海外だと中国や台湾、国内だと本州・四国・九州などに分布しています。

カメムシと言えば『臭い!』というイメージを持つ方が多いと思いますが、アカスジキンカメムシに限っては臭いがそれ程強くありません。

生活環境は、低山地~山地などで生活しています。

 

樹上性で、広葉樹を中心とする各種樹林とその林緑、自然度の高い公園などによく姿を現します。

平均体長は約17mm~20mm程の大きさです。

 

体の特徴としましては、体は光沢のある金緑色で淡紅色の帯紋があります。

頭部の中央には黒色の2縦条があり、前胸背および小楯板は金緑色で、淡紅色の斑紋があります。

 

体下および肢は淡黄で黒紋があり、一様に金緑の光沢があります。

死ぬと緑色部分は暗緑もしくは暗青色になり、淡色帯の色も褪せてきます。

 

他の種との見分け方は比較的簡単で、体の筋模様が特徴になります。

幼虫も成虫に似た姿をしていますが、金属光沢のある黒胴色で白色の帯紋があり、一見別の種のようにも見えます。

 

越冬形態は幼虫で、落ち葉の下などで冬を越します。

発生時期は、初夏~秋に掛けてです。

アカスジキンカメムシの食性と雑学

アカスジキンカメムシの食性は広葉樹の葉や果実の汁などで、主にキブシ・ヤシャブシ・ハンノキ・スギ・ヒノキ・サワラ・シキミ・フジ・ニガキ・カラスザンショウ・ミズキなどの植物に寄って来ます。

 

産卵時期になると、これらの植物の葉の上に卵を並べて産みつけて行きます。

秋ごろになると十分に成長した幼虫は葉の裏に沢山集まる性質があり、葉が落ちるとそのまま葉の下で冬を越し、夏頃に成虫になります。

 

一応アカスジキンカメムシの幼虫は害虫として扱われており、果実の汁を餌としているので、アカスジキンカメムシ幼虫にアカスジキンカメムシ集まられると直ぐに葉や果実の栄養分が失われてしまいます。

 

なので、植物や果実を餌としている種類のカメムシの幼虫を見つけたら、直ぐに駆除する事をオススメします。

逆に益虫とされるのは肉食のカメムシの幼虫で、これらの幼虫は植物などに集まって来る虫を捕獲してくれるので、肉食系のカメムシの幼虫は駆除せずに残しておいた方が良いかもしれません。

 

ただ成虫になると臭いが気になりますが…。

ちなみにですが、カメムシの種類の中には吸血性のものもいて、この種は人間の血を吸うので危険といわれています。

 

吸血性でなくとも、アカスジキンカメムシを含めカメムシは刺してくる場合があり、刺されると激しい痛みを引き起こすので、見つけても掴んだり手の上に乗せたりするのは止めておいた方が良いですよ!

アカスジキンカメムシについてのまとめ

今回はアカスジキンカメムシについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

珍しく美しい模様をしているので、つい触って観察したい気持ちになりますが、先ほども書いたように刺される場合もあるので注意してくださいね☆

しかし、カメムシは集団でいると不気味ですが、単体で見ると意外と可愛いものです。

ライターMISAKI