皆さんはカワラバッタという生き物を知っていますか?
結構珍しいバッタなので、知っている方は少ないかも知れません。
近年各地で減少傾向にあり一部の地域でカワラバッタは、絶滅危惧種に指定されています。
バッタといえば緑色や茶褐色というイメージが強いかと思いますが、カワラバッタは少し変わっていて小石の色そっくりの灰色なんです!
彼らの生態は謎が多いのですが、どういったものなのでしょうか?
今回はカワラバッタについてまとめていきたいと思います☆
カワラバッタってどんな生き物なの?~生態・特徴・発生時期~
カワラバッタは、バッタ目バッタ科に属する昆虫です。
現在では生息地が限られてきていて、主に本州・四国・九州に分布しています。
生活環境は、河原のコブシ大の石ころが目立つところにいる事が多いです。
環境の改変に弱く、中流域で大きな河原が残るような河川でのみでしか見られなくなってきています。
こうゆう環境は中央アジアに多く、日本では河原が最適な生活環境になっているようです♪
河原といっても汚れた場所にはいなくて、自然度の高い場所を好むようです。
しかし、河川の汚れや河川の開発によって彼らの居場所は少なくなってきています。
平均体長は約34mm~43mm程の中型程度の大きさです。
体の特徴としましては、体の色は灰色で、この体の色は生息地である河原の石に溶け込める擬態の効果があります。
前翅は長く、二本の暗色横帯を持っていて、後翅は中央部に弧を描く褐色の帯状紋があります。
その内側は鮮やかな青色をしているのですが、普段止まっている時はその部分は見えなくて、飛んだ時に見えます。
頸節や跗節の棘の発達は悪く、草などをよじ登る事はあまり得意ではありません。
後腿節と翅を擦り合わせて『カシャカシャ』という鳴き声を出します。
警戒心が強く人間の足音などにも敏感なので、人間が近づいていくとこのカシャカシャという音を止めて静かになります。
長距離飛行を得意としていますが、草むらの方に逃げる事はありません。
恐らく、先ほども書きましたが、草むらの方に逃げても草をよじ登る事が出来ないので、無意味だと分かっているのではないでしょうか。
発生時期は、夏~秋にかけて姿を現します。
年に一回発生して、成虫は8月上旬から9月上旬に羽化して、卵で冬を越して、翌年の6月に孵化します。
食性は、イネ科の植物を好んで食べますが、クレソンなども食べます。
カワラバッタの飼育実験の結果では、動物性の餌も食べる事から、雑食性の強いバッタと考えられています。
カワラバッタの飼育方法とは?~カワラバッタの雑学~
バッタはとにかく飛び跳ねるので、大きめのケースを用意してあげましょう。
小さいケースだと飛び跳ねた時に体に傷をつけてしまったり、ストレスの原因になります。
カワラバッタに場合はケースのそこに石を敷き詰めてあげて、餌となるイネ科の植物を刺しておいてあげましょう!
基本的にやることと言えば、これくらいです。
後は、餌が無くなってきたら補充してあげて、定期的にケースの中を掃除してあげるくらいでしょう☆
雄と雌を一匹づつ買ってあげると、繁殖する事も可能です。
絶滅の危機に陥っているので、人工で繁殖させて、カワラバッタを絶滅から救い出してあげるのも良いですね!
カワラバッタについてのまとめ
今回はカワラバッタについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
バッタの飼育は比較的簡単で、初心者でも始められやすいのでお勧めですよ。
飼育する事によって、じっくり観察できるのも良いですよね。
興味がある方は是非飼育にもチャレンジしてみて下さい☆
ライターMISAKI