「アオクサカメムシ」って知っていますか?

アオクサカメムシは日本で普通に見られるカメムシです。

 

一般的にカメムシといえば、アオクサカメムシのことになります。

そんなアオクサカメムシの特徴と見分け方について、アオクサカメムシの生態と共に詳しく調査していきたいと思います。

アオクサカメムシとは?

「アオクサカメムシ(青臭亀虫)学名:Nezara antennata」とは、カメムシ目カメムシ亜目カメムシ科カメムシ亜科に属しています。

日本だけではなく、朝鮮、中国、台湾に分布しています。

アオクサカメムシの生態

アオクサカメムシの大きさは、体長12~16ミリぐらいになります。

体の色は4つのパターンに分かれます。

体に光沢はありません。

後ろ脚の付け根が黒みを帯びていて、触角の先の部分が白黒模様のように見えます。

 

この2点で、他のカメムシとの見分けが付きます。

4~11月の間に2回発生し、成虫で越冬します。

 

アオクサカメムシは日本では、平地や低山地など私たちの住んでいる周りで普通に生活しています。

アオクサカメムシは、危険を感じると、カメムシが持っている、あのくさーい臭いを放ちます。

 

まぁ、これが、とにかく臭いです!

アオクサカメムシは不完全変態です。

 

卵→幼虫→成虫と成長します。

アオクサカメムシの幼虫は、一見テントウムシのような形をしています。

黒地に白と赤の斑点模様が可愛いです。

イネ科やマメ科の葉っぱの汁などを吸って成長します。

アオクサカメムシの特徴

アオクサカメムシは4つの体色の色彩パターンを持っています。

よく観察するとわかります。

基本形

体全体が緑色

黄帯型

頭と前胸背前半部が黄色

無紋型

体全体が黄色

緑紋型

黄色い体に緑色の紋が9個あります。

アオクサカメムシの被害

アオクサカメムシは植物や果物に被害を与える害虫ともいわれています。

トウモロコシやキュウリなど、イネ科やマメ科などの植物や果物に被害を与えます。

アオクサカメムシが持っているストローのような口を、植物や果物に突っ込んで吸収します。

これにより、植物が育たなくなったり、果物のうま味が吸われ、見た目も悪くなり商品にならなかったりします。

植物や果物に網をかけたり、余分な雑草を取り除いたり、薬剤を使用することがアオクサカメムシの駆除方法になります。

アオクサカメムシに似ているカメムシ

チャバネアオカメムシ

チャバネアオカメムシの大きさは、体長11ミリぐらいです。

緑色の体色と茶色の翅が特徴です。

 

茶色い翅で、アオクサカメムシと見分けましょう。

小さな体ですが、パワフルな体力の持ち主です。

 

夜になると明かりに集まって、ブンブン飛び回ります。

チャバネアオカメムシも植物や果実の汁を吸うので、害虫とされています。

 

チャバネアオカメムシはアオクサカメムシとよく一緒にいます。

チャバネアオカメムシを刺激すると、あの臭いにおいを放ちます。

ミナミアオカメムシ

日本の南部のみに生息しています。

アオクサカメムシと体の大きさ、形などがよく似ていて、体色パターンまでも似ています。

アオクサカメムシよりも体が細めで、後ろ脚の付け根の部分は緑色なので、ここで見分けましょう。

アオクサカメムシの特徴と見分け方

アオクサカメムシの特徴と見分け方について、アオクサカメムシの生態と共に詳しく調査してきましたが、いかがでしたでしょうか?

アオクサカメムシはくさーい臭いを放つ、緑色のカメムシです。

 

アオクサカメムシの特徴は、体色が4つのタイプに分かれることです。

アオクサカメムシを見分けるには、体の色など微妙な違いがポイントとなります。

(ライター 雲呑)