「アオヤンマ」って知っていますか?

アオヤンマはメタリックな緑色が綺麗なトンボです。

今回はアオヤンマの特徴と見分け方について、アオヤンマの生態と共に詳しく調べていきたいと思います。

アオヤンマとは?

「アオヤンマ(青蜻蜒)」とは、ヤンマ科アオヤンマ属のトンボです。

日本では北海道、本州、四国、九州に分布しています。

日本で見られるアオヤンマ属は、アオヤンマとネアカヨシヤンマの2種しかいません。

アオヤンマのヤゴ

卵期間は2~3週間です。

卵はヨシやガマなどの中空に数十個産み込まれます。

 

幼虫で越冬し、幼虫は独特の孵化の仕方をします。

ヤゴの期間は1~2年ぐらいで、秋~春にかけてよく見かけられます。

ヨシやガマなど、背丈の高い抽水植物の密生する池沼や湿地、河川敷などに生息しています。

 

アオヤンマのヤゴは植物にしがみついて生活しています。

アオヤンマのヤゴの大きさは、体長42~47ミリで、頭幅が8~9ミリで、大型になります。

 

体の色は赤みがかった淡い褐色または、濃褐色です。

お腹の背には2本の広い淡色条を持っています。

頭は逆台形の形をしています。

アオヤンマの形態

アオヤンマの大きさは、オスが全長66~79ミリで、腹長45~55ミリ、後翅長40~47ミリです。

メスが全長66~77ミリ、腹長44~51ミリ、後翅長44~50ミリです。

 

アオヤンマの体の色は鮮やかな緑色です。

メタリックでキラキラしています。

 

翅胸前面と腹部背面には、太い黒条があります。

オスは成熟するとお腹が青緑色になります。

 

メスは脚が赤褐色になっています。

アオヤンマはお腹が太く、くびれのない寸胴な体型です。

アオヤンマの生態

アオヤンマはヨシやガマが密生する池沼や河川に生息しています。

毎年5~8月に見ることができます。

 

アオヤンマは日中、池に生えているヨシなどの周りをパトロールしています。

ゆっくりフワフワ飛びながら、餌を探したりしています。

 

アオヤンマは蜘蛛を餌としています。

蜘蛛の前でホバリングした後に、蜘蛛の巣に触れないようにして蜘蛛を捕まえます。

 

蜘蛛の巣に直接止まって、蜘蛛を捕食することもあります。

アオヤンマは1匹飛び立つと、一斉に仲間も飛び立ちます。

 

オスはヨシがたくさん生えている中に入り込んで、メスを探します。

メスは普段、樹上でゆっくり休んでいます。

 

アオヤンマの交尾は静止型です。

抽水植物や枝の先などに止まって行います。

 

メスは産卵しに池に現れます。

ヨシなどに止まって、茎の中に卵を産み付けます。

アオヤンマに似たネアカヨシヤンマ

日本で見られるアオヤンマ属は、アオヤンマとネアカヨシヤンマの2種で、この2匹はよく似ています。

寸胴な体型や蜘蛛を餌にしているところは同じです。

 

ですが、ネアカヨシヤンマは翅の付け根が赤褐色色で、複眼は綺麗な青色です。

ネアカヨシヤンマは朝方と夕方に活動し、日中は休んでいます。

アオヤンマの特徴と見分け方

アオヤンマの特徴は、寸胴な体型とメタリックな緑色の体です。

アオヤンマのオスとメスの見分け方は、オスのほうが体の色の青みが強いです。

 

メスは脚が赤褐色色になります。

また、アオヤンマに似たネアカヨシヤンマとの見分け方は、翅の付け根が赤褐色色をしているのがネアカヨシヤンマです。

アオヤンマの特徴と見分け方について まとめ

アオヤンマの特徴と見分け方について、アオヤンマの生態と共に詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?

アオヤンマはメタリックで綺麗な緑色の体が特徴のトンボです。

 

アオヤンマのオスはメスより青みが強く、メスは脚が赤褐色になっています。

そして、アオヤンマに似ているネアカヨシヤンマは翅の付け根が赤褐色色です。

双方の体形は寸胴で似ているので、見分けにくいですね。

(ライター 雲呑)