テントウムシのようなカメムシ「オオキンカメムシ」を知っていますか?

カメムシの中では、あまり見かけない珍しいカメムシになるそうです。

 

オオキンカメムシはカメムシなのに、あのくさい臭いがしません!

今回はオオキンカメムシの特徴と見分け方について、詳しく調べていきたいと思います。

そして、オオキンカメムシの生態にも迫っていきたいと思います。

オオキンカメムシとは?

「オオキンカメムシ(大金亀虫)」とは、カメムシ目キンカメムシ科の熱帯系のカメムシです。

日本では本州、四国、九州、沖縄に見られます。

 

最近では台風に乗って移動したオオキンカメムシが北海道でも採取され、オオキンカメムシは広範囲にわたって移動しています。

外国では、台湾や東南アジア一帯に分布しています。

オオキンカメムシはアブラギリが栽培されていた昔、アブラギリの害虫とされていました。

オオキンカメムシの特徴

オオキンカメムシの大きさは、体長が20~25ミリぐらいです。

日本最大級の大きさのカメムシになります。

 

オスよりメスのほうが体が大きくなります。

背中が丸く盛り上がっていて、お腹が平らな体の形をしています。

 

頭は三角にとがっています。

オオキンカメムシは生息地で若干模様の変異がありますが、体の色は光沢のあるオレンジ色がベースになっていて、光沢のある黒色の模様があります。

 

まるでテントウムシのような模様です。

この模様が美しいと評判です。

 

この美しさに魅了されて、オオキンカメムシを持ち帰って育てる方もいます。

カメムシマニアにはたまらないそうです。

 

また、お腹の色は黒色で、虹色に輝きます。

触角も歩脚も黒色です。

 

オオキンカメムシは、カメムシ独特のあのくさい臭いがあまりしません!

オオキンカメムシの臭いは、柑橘系のような椿のようなにおいがします。

オオキンカメムシの幼虫は、体の色が光沢のある黒っぽい色をしていて、お腹は赤っぽい色をしています。

体形は丸っこい形です。

オオキンカメムシの生態

オオキンカメムシは昔、アブラギリの害虫とされていました。

オオキンカメムシの成虫も幼虫もアブラギリの果実の汁を吸います。

 

アブラギリの葉っぱが、オオキンカメムシだらけになります。

現在日本にはアブラギリがあまりないので、オオキンカメムシはミカンやクチナシなどの果実の汁を吸います。

 

オオキンカメムシに吸われた果実は、褐色になって落果しやすくなります。

オオキンカメムシの成虫は、6月頃から交尾し、産卵を行います。

 

交尾後のメスは活発に動き回ります。

卵は100~140個並べた卵塊の形で生み付けられます。

新しい成虫は7~8月頃に誕生します。

オオキンカメムシの集団越冬について

オオキンカメムシの越冬は成虫で行います。

真冬に生きているレアなカメムシになります。

 

冬になった12月後半頃からオオキンカメムシは集まりだします。

海岸近くの日当たりの良いところにある、椿やミカンなどの常緑樹の枝先や葉の裏、樹幹に数十頭集まり、じっとしてます。

 

オオキンカメムシは、実は毎年集まる場所が決まっているんですよ。

春になって暖かくなった4月になると、オオキンカメムシは分散て移動します。

オオキンカメムシの特徴と見分け方について まとめ

オオキンカメムシの特徴と見分け方について詳しく調べてきましたが、いかがでしたか?

オオキンカメムシの生態についても迫ってみましたが、オオキンカメムシの特徴はテントウムシのような容姿です。

 

オレンジ色に黒色の体の模様をしています。

そして、カメムシ独特のあのくさい臭いがしません。

そして、オオキンカメムシは集団で越冬する性質があります。

(ライター 雲呑)