「ツチバチ」って知っていますか?

大型の蜂であるツチバチは、コガネムシと深い関係があるそうです。

 

今回は、ツチバチの種類や生態に迫っていきたいと思います。

ツチバチの特徴と見分け方についても、詳しく調べていきたいと思います。

ツチバチとは?

「ツチバチ(土蜂)」とは、膜翅目ツチバチ科の蜂になります。

ツチバチ科の蜂をまとめてツチバチと呼びます。

 

ツチバチは世界中で1000種確認されています。

日本原産のツチバチは20種類です。

 

ツチバチはだいたい15~25ミリぐらいで、比較的大型になります。

ちなみにボルネオ島産のツチバチは、体長6センチものがいるんですよ。

 

ツチバチは全身に剛毛があります。

体は黒色で、金属光沢のようなものがあります。

 

ツチバチの種類によって、お腹に黄色やオレンジ色、赤色などのカラーの帯や斑紋があります。

オスのツチバチのほうがメスよりも触角が長いようです。

 

メスは毒針を持っていますが、攻撃性は低いので、人が手づかみなどをしないかぎりは刺してきません。

ツチバチは一般的な蜂の巣を持たずに、単独で成虫活動します。

幼虫期も単独生活です。

ツチバチの特徴

ツチバチの特徴は、コガネムシ科の幼虫に産卵することです。

ツチバチのメスは、地表すれすれを飛びながら、地中にいるコガネムシ科の幼虫を嗅覚で探し出して、地中を掘りながら進みます。

幼虫を見つけると、幼虫に毒針を刺して麻痺させます。

それから卵を産み付けます。

 

コガネムシの幼虫のお腹の真ん中に、1つ卵を産み付けるのです。

孵化したツチバチの幼虫は、コガネムシの幼虫を食べて育ちます。

ツチバチの見分け方

ヒメハラナガツチバチ

ヒメハラナガツチバチのメスは、他のツチバチよりも黒色が強いです。

メスは春と秋に発生します。

 

ヒメハラナガツチバチのオスは、体が銀毛に覆われていて、胸に黄色の斑紋があります。

オスは7~8月に発生します。

ハラナガツチバチ(シロオビハラナガツチバチ)

ハラナガツチバチは体が金毛に覆われています。

メスは6月上旬に動き出します。

 

ハラナガツチバチのオスは4~6月にかけて活動します。

6月のオスだけは胸の金毛が抜けて、光沢のある黒色がむき出しになっています。

翅は透明で、縁色に濃い茶褐色の濁りがあります。

オオハラナガツチバチ

オオハラナガツチバチのメスは、腹の白帯が3本になります。

オスの腹の白帯は4本です。

アカアシハラナガツチ

アカアシハラナガツチバチはとても数が少ないです。

特徴は、お腹の末端近くにハッキリとした帯紋があります。

キオビツチバチ

キオビツチバチは、6~7月と9月にほとんど花が咲かない荒れ地で生活しています。

地面に留まっているところを見ることもあります。

キオビツチバチのオスは、アカスジツチバチのオスと見た目が似ています。

オオモンツチバチ

オオモンツチバチはオスとメスが一緒にいることが多いです。

肩と胸部に大きな黄色の紋があります。

コモンツチバチ

コモンツチバチのメスは胸に黄色い紋がありません。

オスは、お腹に細めの帯状の斑紋があります。

キモンツチバチ

肩の黄色の紋はオオモンツチバチに似ていて、お腹の黄帯はコモンツチバチに似ています。

ツチバチの特徴と見分け方について まとめ

ツチバチの特徴と見分け方についてと、ツチバチの種類や生態についても詳しく紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ツチバチはコガネムシ科の幼虫に産卵するという特徴を持っています。

 

日本原産のツチバチは20種類ぐらいいます。

それぞれ体の色や模様が少しづつ違うようなので、そこがツチバチの種類を見分けるポイントになります。

(ライター 雲呑)