「ヒメスズメバチ」って知っていますか?

ヒメスズメバチはスズメバチの仲間で、オオスズメバチの次に大きなサイズになります。

 

そしてヒメスズメバチは、面白い食性を持っています。

そんなヒメスズメバチの特徴と見分け方について、ヒメスズメバチの生態と共に紹介していきたいと思います。

ヒメスズメバチとは?

「ヒメスズメバチ(姫雀蜂)」とは、ハチ目細腰亜目スズメバチ科スズメバチ亜科に属している蜂です。

日本では本州、四国、九州に生息する本土亜種といわれるものと、対馬に生息する対馬亜種、琉球列島に生息する琉球亜種の3亜種が生息しています。

ヒメスズメバチの形態

ヒメスズメバチの大きさは、体長22~37ミリぐらいです。

お腹の部分が黄色と黒色のボーダー模様となっています。

 

お尻の下部分は黒色です。

そして頭は黄色です。

 

体の色は全体的に茶色身が強いような感じです。

ヒメスズメバチの体形は、スマートな形をしているんですよ。

ヒメスズメバチの生態

ヒメスズメバチは平地や低い山地、民家などで普通に生活しています。

ヒメスズメバチは毒を持っていますが、毒性は弱いです。 

 

ヒメスズメバチの営巣場所は、木の空洞や土の中などの閉鎖空間です。

民家であれば屋根裏や床下などに巣を作ります。

 

どちらかというと、低い位置に巣を作ることが多いそうです。

巣の規模は小さめで、電灯の傘のような、釣り鐘状の形をしています。

 

巣の下の部分は空いていて、巣盤が見えます。

巣盤の数は3~4層で、育房数は210~400です。

 

ヒメスズメバチは、スズメバチの中で一番営巣期間が短いです。

ヒメスズメバチの女王バチは5~6月頃越冬から目覚めます。

 

7月になると働きバチが現れ、8月になると新しい女王バチとオスの蜂が現れます。

8月中には子育てを終え、9月になると巣営を終わります。

ヒメスズメバチの食性

ヒメスズメバチはアシナガバチの幼虫のみを捕獲して、ヒメスズメバチの幼虫の餌とします。

ですので、ヒメスズメバチはアシナガバチの巣を襲います。

 

アシナガバチの幼虫の体液を持ち帰って、ヒメスズメバチの幼虫に与えます。

ですが面白いことに、ヒメスズメバチはアシナガバチの成虫は狩りません。

 

そして、他の昆虫も襲いません。

ヒメスズメバチが襲うのは、アシナガバチの幼虫のみです。 

ヒメスズメバチの性格

ヒメスズメバチはとても警戒心の強い性格です。

人間が巣に近づくと、威嚇行為をとります。

 

「カチカチ」という警戒音を出しながら、人や巣の周りを飛び回ります。

体のサイズが大きいので、飛び回るヒメスズメバチを見ると、迫力があります。

 

ですが、ヒメスズメバチの攻撃性はそんなに強くはありません。

スズメバチのなかで一番おとなしい性格になります。

ヒメスズメバチの特徴と見分け方

ヒメスズメバチの体の特徴は、黒色と黄色のボーダー模様になっているところです。

そしてお尻の端は黒色です。

 

ヒメスズメバチは他のスズメバチと体の色が違うので、他のスズメバチと簡単に見分けることができるといわれています。

また、ヒメスズメバチはアシナガバチの幼虫を餌にするという特徴があります。

ヒメスズメバチの特徴と見分け方について まとめ

そんなヒメスズメバチの特徴と見分け方について、ヒメスズメバチの生態と共に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ヒメスズメバチは、オオスズメバチの次に大きなサイズのスズメバチになります。

 

また、ヒメスズメバチはアシナガバチの幼虫のみを捕獲して、自分の幼虫の餌にします。

ですので、ヒメスズメバチはアシナガバチの近くで見られることが多いです。

体の色も、胸の部分が黒色と黄色の縞模様で、お尻の部分が黒色なので、他の蜂との見分けがしやすいです。

(ライター 雲呑)