ドウガネブイブイは昆虫の一種らしいのですが、どんな生き物なのでしょうか。

まずその「ブイブイ」というネーミングにひかれますよね。

 

コガネムシやカナブンなどのように頭や外羽が硬い昆虫のようです。

ドウガネブイブイとはどんな昆虫なのか、ほかとどうやって見分けられるのかなどに注目します。

ドウガネブイブイの名前について

ドウガネブイブイは漢字で「銅鉦蚉蚉」と表されますが、「銅鉦」は金属っぽい体の色に由来するのでしょう。

では「ブイブイ」とはなにか、気になるところですが、ブンブン飛ぶから名付けられたという説があります。

西日本では、カナブンのことをブイブイと呼ぶところがあるので、そこらへんにも由来があるかもしれません。

ドウガネブイブイとは?

ドウガネブイブイは、コガネムシ科の草食昆虫です。体長は25ミリほどで、全身が暗銅色で脚に長い毛が生えています。

コガネムシよりは大型ですが、コガネムシのような鮮やかな緑色をしていないので区別できます。

 

関東を中心に北日本や朝鮮半島、中国東北部の広葉樹林帯に生息しています。

成虫は、夏から秋にかけて出現し、広葉樹の葉を食べます。ブドウやウメ、幼虫は土にもぐるのでイチゴやサツマイモなどの農作物をも食害するので農林業害虫として駆除の対象となっています。夜行性で、夜に街灯の下などに集まってきます。

ドウガネブイブイとアオドウガネの競合

ドウガネブイブイの仲間にアオドウガネというのがいます。

名前のとおりに鮮やかな緑色をしています。

 

関東には従来ドウガネブイブイが多く見られていたのですが、最近は昔ほど見られなくなり、むしろアオドウガネが多くなっているそうです。

アオドウガネは、西日本中心に分布していたのですが、温暖化、ヒートアイランド化などの影響で勢力域が北上して、ドウガネブイブイを圧迫していると見られます。

東京都近郊では、ドウガネブイブイはすでに競合に敗れ個体数が逆転しているそうです。

ドウガネブイブイの幼虫

ドウガネブイブイの成虫のメスは、腐葉土に産卵します。

孵化した幼虫は、植物の根や腐葉土を食べて成長します。

 

3齢の幼虫になると越冬しますが、翌年初夏になると出現し、柔らかい根などを食べて大きくなり、20ミリほどにも育ちます。

やがて蛹となり6月~10月ごろに羽化して成虫となります。

ドウガネブイブイ、アオドウガネ、カナブンの見分け方

ドウガネブイブイと競合相手でもあるアオドウガネは、よく似ていますが、体の色が違うので区別がつくでしょう。

ドウガネブイブイは茶色で、アオドウガネは緑です。

次にドウガネブイブイとカナブンの違いを見てみましょう。

エサ

ドウガネブイブイは、果樹や農作物を食べるので害虫ですが、カナブンの場合、成虫はほそぼそと樹液だけを吸い、幼虫は、落ち葉を食べて分解し腐葉土を作ります。

そのためドウガネブイブイは害虫であるのに対し、カナブンは益虫とみなされます。

まず、色が違います。ドウガネブイブイが光沢のない暗銅色であるのに対して、カナブンには、個体により黄土色や赤胴色の金属的な光沢があります。

頭の形は、ドウガネブイブイが半円形であるのに対して、カナブンは四角です。さらに、ドウガネブイブイは頭と前羽の間が楕円形であるのに対して、カナブンはきっちりと三角です。

飛び方

ドウガネブイブイは前羽と後羽の合計4枚をばたつかせてとびますが、カナブンは前羽2枚を使ってドウガネブイブイよりスムーズに飛ぶことができます。

【幼虫】

どちらの幼虫も体長20ミリ程度の白っぽいイモムシですが、ドウガネブイブイがお腹を使って進むのに対して、カナブンの幼虫は、背中で進みます。

両者を見分けて、カナブンの幼虫だったら、よい土を作ってくれる益虫なので駆除しないようにしたいものです。

まとめ

昨年、なんやかんや忙しくて庭の手入れを怠っていたら、姫林檎の木に茶色っぽくてコガネムシの仲間と思われる虫が大量発生してしまいました。

葉っぱが食い荒らされて網状になっているのでよく見ると、茶色に見える大きめの虫たちがいるではありませんか。

 

慌てて殺虫剤を吹きかけたらいなくなりましたが、あれはドウガネブイブイに違いありません。

今年は被害を最小限に抑えるように注意しなければ。

(ライター sensyu-k)