国内で見かけるムカデは、大きいものでも20㎝前後。
十分にインパクトのある大きさですし、「うわっでかい!こわい!」と声を上げてしまう人がほとんどでしょう。
しかし、世界最大級はそんなものではないんです!
現在確認されている世界最大のムカデのサイズは、なんと60㎝以上!
そのムカデの正体は「ガラパゴスオオムカデ」。
一体彼らはどんなムカデなのか…その秘密に迫っていきたいと思います。
ガラパゴスオオムカデってどんなムカデ?
今まで、世界最大のムカデだとされていたのは「ペルビアンジャイアントオオムカデ」でした。
その大きさは小振りなものでも20~30㎝、大きいものでは全長40㎝を超えるという超大型のムカデ。
しかし近年、それよりもさらに巨大なガラパゴスオオムカデが発見されたのです。
ガラパゴスオオムカデの最大記録はなんと60㎝以上にもなり、もはや虫の域を超えています…。
完全にモンスターか地球外生命体にしか見えませんね。
これで毒も持っているというのだから、恐ろしすぎ…。
とは言え、現在ではまだガラパゴスオオムカデが「世界最大」であるかどうかはハッキリしていないようです。
というのも、じつはガラパゴスオオムカデは「ガラパゴス」なんて名前が付いているものの、ガラパゴス諸島の固有種というわけではないのです。
彼らはペルーやブラジルなどにも生息が確認されているため、同じ地域に生息している「ペルビアンジャイアントオオムカデ」と混同されていた可能性もあるんだとか。
そして60㎝オーバーという記録の真偽も定かではないため、ガラパゴスオオムカデが世界最大のムカデであると確定しているわけではないようです。
しかし40㎝を超えるようなサイズがいることは確実なので、どちらにせよ、「世界最大”級”」のサイズであることに変わりはありません。
ガラパゴスオオムカデはペットにできる?
一般的に、ムカデと言えば害虫として駆除するべき対象ですが…じつは、ムカデもクモやサソリなどと並んで、愛好家にはたまらない魅力を持った素晴らしいペットなのです。
特にガラパゴスオオムカデほど大きなものになると、その恐ろしさすらもかっこよく美しい…と感じる人も多いんだとか。
しかしガラパゴスの生き物となると、そうやすやすと手に入らないのでは?と思いますが、そこのところはどうなのでしょうか。
じつは、意外と日本国内でも手に入れられるんです!
ガラパゴスオオムカデは先にも少し触れたように、ガラパゴス諸島の固有種というわけではありません。
輸入されるものは、ペルーなどで捕獲された個体のようです。
とは言えやはり流通量はそう多くないようなので、手に入れるためにはしっかりとアンテナを張っておかなくてはなりません。
そして気になるガラパゴスオオムカデのお値段の相場は…7~8万円!
その辺にいる虫と何が違うの…と考えるとかなり高額ですが、犬や猫を飼うことを考えるとそう高くはないかも?と思える値段ですね。
飼育する際の注意点としては、まず何よりも噛まれないようにすること。
身体が大きい分毒も強力なので、噛まれると大変です。
そして見た目の割に動きが素早いようなので、脱走にも気を付けてください。
ムカデは基本的にかなり頑丈な生き物ですが、温湿度の管理(特にダニ対策を徹底的に)にも気を配りましょう。
他の虫と戦っても絶対負けそうにないガラパゴスオオムカデですが、ダニには弱く、ダメージを受けてしまう場合もあるそうです…。
ガラパゴスオオムカデについてのまとめ
ガラパゴスオオムカデは、世界最大級の名に恥じない60㎝オーバーという記録を持つ、規格外の巨大ムカデです。
日本では考えられないサイズですが、だからこそそこに惹かれる愛好家も多くいます。
ムカデの愛好家なら、一度は飼育してみたい憧れのムカデなのではないでしょうか。
ただし毒が強い上に動きも素早いので、噛まれたりしないように、そして脱走には十分に気を付けましょう。
(ライター もんぷち)