「オオハリアリ」って知っていますか?
毒を持った蟻で、森林地帯で勢力を拡大していて恐れられています。
今回はオオハリアリの毒の強さと成分について、オオハリアリの生態と共に詳しく調べていきたいと思います。
オオハリアリとは?
「オオハリアリ(大針蟻)学名:Brachyponera chinensis」とは、膜翅目アリ科ハリアリ亜科に属している蟻です。
毒持っている蟻になります。
日本では北海道、東北地方の北部以外に生息しています。
他に、朝鮮半島や台湾などに生息しています。
近年ではニューヨークなどでも生息が確認されています。
オオハリアリの形態
オオハリアリの大きさは体長4~5ミリになります。(働きアリの場合)
体形は細長くて、頭は卵型で、大あごは三角形です。
体の色は黒色で、光沢があります。
メスはお尻の先に毒針を持っています。
オオハリアリの生態
オオハリアリは土の上や落ち葉の中、石の下などに生息しています。
家の木材や野外の朽木などでも見ることができます。
オオハリアリは鉱山の地下800メートルの深い所でも生活できるんですよ。
オオハリアリは、倒木の下や樹木の茂った地面などに巣を作ります。
羽アリは6~9月に飛び出ます。
オオハリアリは小さな昆虫や他のアリやシロアリを捕食します。
毒針でシロアリを刺殺して食べます。
シロアリの巣を襲うので、家の柱などがシロアリの被害にあっている場合、そこから家の中に侵入することがあります。
オオハリアリは電気製品に営巣することがあります。
信号機の回線をショートさせたこともあるんですよ。
オオハリアリの毒の強さと成分
オオハリアリの毒の強さは、かなり強いといわれています。
オオハリアリの毒成分は「ホスフォリパーゼA」「ヒアルロニダーゼ」などの皮膚組織に含まれる生体分子を分解する酵素などです。
これが皮膚組織を破壊したり、アレルギー反応を起こして人間がアナフィラキシーショックを起こすことがあります。
オオハリアリに刺されたら
オオハリアリの性格はおとなしいので、自分からはあまり攻撃してきませんが、むやみに触れたりすると毒針で刺されることがあります。
オオハリアリに刺されると、蜂に似たような痛みがあります。
また、患部が赤く腫れたりもします。
酷い場合には、蕁麻疹や掻痒感、呼吸困難、めまいなどのアナフィラキシーの症状が現れる場合があります。
過去にオオハリアリに刺されたことがある方や、蜂に刺されてアナフィラキシーショックを起こしたことのある方は、オオハリアリに刺されるとアナフィラキシーショックを発症しやすいので、特に注意しましょう。
オオハリアリに刺された場合は、自己判断せずに病院に行って診察を受けましょう。
オオハリアリの駆除方法
オオハリアリの駆除にはベイト法と呼ばれる食毒がよく効きます。
働きアリが毒の餌を巣に運んで、巣ごと破壊させる方法です。
市販で売られている蟻用のベイト剤でOKです。
蟻が現れる場所や部屋に置いておくと良いですよ。
また、羽アリの場合は殺虫剤で駆除できます。
オオハリアリの毒の強さと成分についてのまとめ
オオハリアリの毒の強さと成分について、オオハリアリの生態と共に詳しく調べてきましたが、いかがでしたでしょうか?
オオハリアリの毒の成分は、皮膚組織に含まれている生体分子を分解する酵素などです。
また、オオハリアリの毒の強さは、かなり強力な強さだといわれています。
オオハリアリに刺されると、アナフィラキシーショックを起こす場合が多いです。
とても危険なオオハリアリ。
刺された場合はすぐに病院に行きましょう!
(ライター 雲呑)