トンボと言えば夏から秋にかけての昆虫というイメージがありますよね。

今回は、その中でも夏によく見られる「オナガサナエ」というトンボについて紹介して行こうと思います。

 

このトンボ、ある有名なあのトンボにそっくり?

一体どんなトンボなのか、その特徴や他のトンボとの見分け方について、くわしく見ていきましょう。

オナガサナエの生態

オナガサナエは、夏の時期によく見られるサナエトンボの一種です。

日本の特産種であり、本州から九州、種子島などでその姿を見ることができます。

 

平地や丘陵地などの清流を好み、ヤゴは流れが比較的早い場所などによく生息しています。

オナガサナエは他のトンボに比べてとても警戒心が薄く、かつ何かにとまってジッとしていることも多くあります。

(サナエトンボは、全体を通して比較的止まっていることが多いんだとか。)

 

そのため、間近まで近づいて観察をしたり、捕まえたりしやすいトンボと言えるでしょう。

ただその警戒心の薄さを自覚しているがゆえか(?)、産卵は早朝、羽化は夜間に行われます。

オナガサナエの特徴って?

オナガサナエの特徴は、やはり何と言ってもオスの「尾部」でしょう。

多くのトンボは腹部から尾部にかけて同じ太さでスッとのびていますが、オナガサナエのオスは尾部が大きくまるで筆のような形になっています。

 

この特徴的な形から、「オナガサナエ」という名前が付いたとも言われており、見分けるための一番のポイントになることは間違いありません。

ただ、この特徴があるのはオスのみで、メスの場合はこのような特徴的な形にはなっていません。

 

体長は58~65mmほどで、トンボの中では中型。

カラーリングもなかなかに派手で特徴的であり、黒色をベースとして鮮やかな黄色い模様が入ります。

 

そして複眼は綺麗なエメラルドグリーン。

この複眼の色、じつは未熟期は褐色なのですが、成長に従い鮮やかな緑色に変化していくそうです。

複眼が緑色のオナガサナエを見かけたら、「おっ、立派に成長したんだなー」としみじみした気分になりそうですね。

オナガサナエの見分け方

ここで「ん?このトンボ、何かに似てない?」と気付いた人もいるかもしれません。

そう、オナガサナエは「オニヤンマ」にそっくりなんです!

 

カラーリングが全く同じなので、サイズ感の分からない写真などでは、見分けがつきづらいんですよね。

実物を見ると、大きさが全く違うのでわかりやすいと思うのですが。

 

そしてそんなオニヤンマやオナガサナエと似ているトンボがもう一つ…それが「コオニヤンマ」。

その名の通りちょっとサイズの小さなオニヤンマと言った見た目ですが、じつはコオニヤンマはサナエトンボ科のトンボなので、オナガサナエともそっくりです。

 

それでは、サイズ以外では一体どうやってオナガサナエを見分けたら良いのでしょうか。

オスの場合は尾部の形状で簡単に見分けられるとして、問題はメスの場合ですね。

 

メスは尾部に特徴がありませんから、他のポイントで見分けることになります。

そのポイントというのが、「胸部の模様」です。

 

胸部の前面(オナガサナエを正面から見たときに、頭の向こう側に見える部分)に、ハの字の模様があるのがオナガサナエの特徴です。

動いていると分かりづらいですが、幸いオナガサナエは警戒心が薄く近づきやすいトンボ。

そーっと近づいて、じっくりと模様を観察してみましょう。

オナガサナエについてのまとめ

オナガサナエは夏の時期によく見られる、オニヤンマにそっくりなトンボです。

ただしオニヤンマよりは体が小さく、オスの尾部が幅広い特徴的な形をしていることで、見分けることができます。

警戒心が薄く観察しやすいトンボなので、見かけたらじっくりと観察してみてください。

(ライター もんぷち)