皆さんはサムライアリというアリを知っていますか?

サムライアリはアリ科の中では世界最強レベルと言われるほど強い事で有名です!

 

その最強と恐れられる理由の中に、『奴隷狩り』というものがあるんです。

奴隷狩りについては、後で詳しく書いていきますね☆

 

そんなサムライアリの生態や特徴とはどういったものなのでしょうか?

今回はサムライアリについてまとめていきたいと思います。

サムライアリってどんなアリ?~生態と特徴について~

サムライアリは、ハチ目・アリ科・ヤマアリ亜科に分類されるアリの一種です。

生息地は朝鮮半島・中国、日本では全国に広く分布していますが、主に北海道・本州・四国・九州に多く生息しています。

 

生活環境は、乾燥していないような場所を好む傾向があり、雑木林の大木の根元などに生息している事が多いです。

平均体長は6mm~7mm程の大きさです。

 

体の特徴としましては、体の色は全体的に黒褐色で、大顎は鋭い鎌状になっており、その内側には小さな歯が無数に生えています。

サムライアリは同じ種であっても、コロニーごとに匂いで区分けされているんです。

 

その匂いと言うのは、それぞれのコロニーにいる +

なので、同じ種でも違うコロニーから来たものとは争う事もあります。

このようにして、彼らは自分たちの縄張りや仲間を把握して区別しているのです。

サムライアリの女王の生き方

サムライアリを含めアリにとって女王アリというのは重要な存在です。

女王アリがいるから巨大なコロニーを作れますし、仲間と共存して生きられるのです。

しかし、サムライアリの女王に限っては普通の女王アリとは違い、自分で巣作りなんてものはしないのです。

 

普通は結婚飛行を終えると巣作りを始めるのですが、サムライアリの女王は根っからのお嬢様気質で、結婚飛行を終えると『クロヤマアリ』の巣に忍び込んで、クロヤマアリの女王を噛み殺して城を乗っ取るのです。

 

いきなりよそ者が入ってきたら、クロヤマアリの働きアリも黙っておらず、数日間はサムライアリの女王を敵対視して攻撃をして追い出そうと試みます。

 

ですが、ここはサムライアリの女王の方が一枚上手で、噛み殺したクロヤマアリの女王から出るフェロモンを自分の体に付けて、クロヤマアリの働きアリ達に『私はお前たちの女王だ!』と思いこませるのです。

 

次第にクロヤマアリの働きアリ達は、サムライアリの女王の面倒を見始めて、サムライアリの女王の子分になっていくのです。

サムライアリの女王は、彼らに面倒を見てもらいながら卵を産んで、サムライアリの子孫を残していきます。

クロヤマアリの運命とサムライアリの働きアリの活動

クロヤマアリの働きアリは一生懸命な働き者で、餌も運んで来ますし、女王の世話や卵の世話まで命令された事は何でもやります。

しかし、次第に彼らも寿命を迎え命が絶たれていき、勿論彼らの子孫はいないのでクロヤマアリの数は一気に減少していきます。

 

そこで困るのがサムライアリで、彼らは自分たちで餌も確保出来ないし、クロヤマアリ程働く事もしないので、クロヤマアリが必要になっていくのです。

そんな時に行われるのが『奴隷狩り』です。

 

孵化して成熟したサムライアリの働きアリ達は軍を作り、一斉にクロヤマアリの巣に侵入します。

そこで、クロヤマアリの蛹や卵などを巣に持ち帰って、それらを世話して奴隷を作り出すのです。

サムライアリの女王も働きアリも、奴隷を作り出す事で生きていけるのです。

サムライアリについてのまとめ

今回はサムライアリのついて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

彼らは、ハッキリ言うと卑怯な生き物ですね…。

しかし、ズルい事をしてでも生き残って行く為の知恵なのかもしれません。

ライターMISAKI