皆さんはオオルリボシヤンマという生き物を知っていますか?

それ程珍しくはないので、見た事がある方も多いかも知れませんね♪

 

ヤンマ科の中でも大型のヤンマで、体の色が特徴的で綺麗な色をしています。

飛ぶ宝石なんて呼ばれたりもしていますね☆

 

さて、オオルリボシヤンマの生態とはどういったものなのでしょうか?

今回はオオルリボシヤンマの生態や、見分け方についてまとめていきたいと思います!

オオルリボシヤンマってどんな生き物なの?~生態と特徴~

オオルリボシヤンマは、ヤンマ科ルリボシヤンマ属に分類されるトンボの一種です。

日本特産種で、生息地は日本各地に広く分布していますが、主に北海道・本州・九州に多く生息しています。

 

海外では、ユーラシア大陸のヨーロッパ・ロシア・朝鮮半島などに分布しています。

生息環境は、主に寒冷な湿原・池や沼・周辺に樹木がある抽水植物や浮葉植物が生育する場所を好んで生活しています。

 

平均体長は雄は76mm~94mm、腹長は53mm~67mm、後翅長は49mm~60mmです。

雌は76mm~93mm、腹長は54mm~69mm、後翅長は50mm~63mmです。

 

体の特徴としましては、雄は成長すると斑紋が青色になり、雌は成長すると斑紋が青色もしくは緑色のどちらかになります。

胸部の斑紋の上端が後方へ伸びる個体が多く、腹部の前端には細い環状の淡色斑紋があるのが特徴です。

 

雄と雌の違いはもう一つあり、雄の尾部付属器の外縁は直線状で丸みが少ないのですが、上付属器背面に小突起が並んでいて、雌の尾毛は細く外縁は直線状になっています。

オオルリボシヤンマの卵の期間は6ヵ月~8ヵ月程で、幼虫期間は1年~3年程と言われています。

 

サイクルとしましては、1年目は卵で冬を越し、2年目以降は幼虫で冬を越します。

成虫は7月下旬頃になると姿を現し始めて、10月中旬まで活動します。

 

雄は日中は池沼の上を緩やかに飛び回りながら縄張りを守っています。

雌が水辺に現れると、雄はしつこく追いかけまわし、ペアを組んでもらえたらそのまま交尾にうつります。

 

しかし、ペアになってもらえても必ずしも雌が交尾させてくれるとは限りません。

交尾が成立すると周辺の樹木の上で交尾して、水辺の岸に生えている草や水面の枯れ木などに産卵します。

オオルリボシヤンマとルリボシヤンマの見分け方

オオルリボシヤンマとルリボシヤンマはよく似ていると言われています。

一見すると、この二種は似すぎて見分けるのが大変難しいです。

 

しかし、よく見ると明らかに違う所があります。

オオルリボシヤンマとルリボシヤンマを見分けるポイントとしましては、まずは大きさです!

 

勿論ですがオオルリボシヤンマの方が体長が大きいです☆

他には、オオルリボシヤンマの方がやや青っぽい個体が多い事や、胸部側面の黄色模様の形状にあります。

 

上部から横にはみ出ている部分が太いのがオオルリボシヤンマ、それが細いのがルリボシヤンマです。

そして、複眼は前側方に張り出していて体斑がルリボシヤンマより明瞭な事が多いですよ。

 

一応これだけ見分けるポイントはあるのですが、慣れるまではどっちがオオルリボシヤンマで、どっちがルリボシヤンマなのか分かりにくいかも知れません。

しっかりそれぞれの特徴を掴んで、観察してみましょう!

オオルリボシヤンマについてのまとめ

今回はオオルリボシヤンマについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?

オオルリボシヤンマが姿を現す季節が近くなってきたので、興味がある方は是非観察してみて下さいね♪

詳しく体の仕組みや生態を知りたい方は、飼育しながら観察するのも良いかも知れませんね!

ライターMISAKI