皆さんはモンスズメバチっていう生き物を知っていますか?
大体の蜂は人間が巣に近づいたり、何もしない限り襲ってくることは無いのですが、モンスズメバチは積極的に人間を襲ってきます。
凶暴性が高く、刺されると命を落とす危険性もある事から、かなり危険視されています。
悲しい事に、毎年全国で何人も命を落としているようです。
さて、そんなモンスズメバチの生態や巣の特徴とはどういったものなのでしょうか?
今回はモンスズメバチについて詳しく探っていきたいと思います!
モンスズメバチとは一体どんなハチ?~生態・特徴・発生時期~
モンスズメバチは、ハチ目・細腰亜目スズメバチ科スズメバチ亜科に属するハチです。
生息地はユーラシア大陸に広く分布しており、日本列島は分布域の東端にあたります。
日本では、北海道・本州・四国・九州の平野部~低山帯に生息しています。
地域ごとによって、特徴的な斑紋パターンがあるようです。
モンスズメバチは、ヨーロッパを代表するスズメバチとして知られていて、社会性ハチ目昆虫とされています。
平均体長は女王蜂は3㎝前後、働き蜂は2.5㎝前後の大きさで、スズメバチの中では小型もしくは中型のサイズです。
体の特徴としましては、腹部の波を打った黄色い模様が特徴的で、よくキイロスズメバチとの区別がつきにくいので見間違えられます。
食事は、夏の時期になると広葉樹の樹液に集まってきたり、熟した果実や花の蜜などを餌にして生活しています。
他にもハルゼミというセミを好んで食べたり、蜘蛛・バッタ・チョウ・ミツバチなどを狩って食べる事もあります。
ほとんどのスズメバチは日が落ちてくると活動を止めるのですが、モンスズメバチは暗くなっても活動を続けるので、家の電気などに引き寄せられて飛んでくる事もあるそうです。
活動時期は4月~10月の間で、一年を通して活動出来るのは新女王蜂だけとなっています。
モンスズメバチの見分け方や巣の特徴とは?
モンスズメバチの外見的な見分け方は上記にも書いたように特徴的な模様と、夜になっても活発に活動している事です。
巣の見分け方は、まず作る場所は大抵の場合、閉鎖空間(天井裏・壁間・樹洞など…)に作る事が多いです。
巣の特徴としましては、巣の規模が大きく迫力があり、釣り鐘状で底の部分が抜けており、側面には出入りの為の穴が無く大きく開いた底面から出入りします。
外皮の模様も貝殻状にはなっておらず、稀に開放空間にも営巣しますが、開放空間に作る巣の底面の開口部は狭いのが特徴です。
巣の規模が大きくなりすぎて手狭になってくると、引っ越しをするのも大きな特徴ですね。
一度巣が作られた場所には何度も蜂がやってきて、その巣を使いながらも隣にも新しい巣を作ったりします。
巣盤数は4層~12層に分かれており、育房数は4000房程になります。
モンスズメバチはいくつも巣を作る習性があるので、気付かないうちに大量のモンスズメバチが屋根裏などに発生しているという事も少なくありません。
屋根裏などに作られると家の中に侵入してくる可能性もあるので、巣を発見したり、家の周辺でモンスズメバチの姿を頻繁に目にするようになったら注意が必要です。
そのような場合は直ぐに、蜂を駆除する業者に連絡して巣が作られていないかを確認してもらいましょう。
くれぐれも危険なので、自分で駆除するのは止めておきましょうね!
モンスズメバチについてのまとめ
今回はモンスズメバチについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ほとんどの方が、蜂は近寄らなければ大丈夫という認識を持っているかと思いますが、こちらが何もしなくても攻撃してくるものもいるので気を付けましょう。
ライターMISAKI