日本でも多くの地域で、そして私たち人間の生活範囲に現れやすいゴキブリは現代において害虫の代表と言っても良いほどの存在です。

ゴキブリの持ついくつかの性質により他の虫に差を付けて、身近な害虫としてのポジションを確立しています。

 

比較的民家に出現することが多いですが、まれに本体ではなく足だけが見つかることもあります。

この状況は一体どのような意味を持っているのでしょうか。

発見後の対処やゴキブリの足の特徴からその見分け方までを紹介していきます。

足の特徴

ゴキブリは3対になった足が生えており全部で6本の足を持っています。

足の構造としては虫の標準的なものと同じです。まず本体部分から基節と呼ばれる節があります。

そして末端にかけて転節、腿節、脛節、付節と続きます。

筋肉の発達した、ゴキブリの瞬発力を生み出す腿節と、脛節にはそれぞれ太い刺上物が生えています。

 

この刺は触覚としての機能は持たず、とても硬いことから物理的な意味合いが大きくなります。

具体的には、歩行のために使われたり攻撃の際に役立てたりします。

実はゴキブリの攻撃パターンには口で噛みつくといったことや足で蹴るということもあります。

 

そのため足で攻撃するとき、この腿節と脛節に生えた刺が役に立つのです。

最後に付節ですがここにも5つの節があります。

 

その末端には皮脂腺孔がありここから皮脂が分泌されることで湿った状態を保っています。

こうすることによって歩行時の摩擦を高めています。

足の先端に持つ爪なども基本的に歩行の助けになるような機能を持っており味や臭いを感知するような感覚子がないのが特徴です。

ゴキブリの足の見分け方

上記したような足の刺や歩行に特化した性質を持つことでゴキブリは驚異的な移動能力を持つこととなっています。

これらの特徴が合わさることで垂直な壁や物体の裏側でさえ歩き回ることが可能になっています。

 

簡単に目視で分かる範囲の説明をすればトゲトゲとした足になります。

特に抵抗がなければ触ってみるとそのことが良く分かります。

ゴキブリのサイズ感、色合い、そして刺を持った足が落ちていればゴキブリの足である可能性は高いでしょう。

足を見つけたときには

ゴキブリの足らしきものを発見したと言っても、足がちぎれる理由はいくつか考えられます。

しかし少なくともゴキブリが家の中に潜んでいるということはほぼ確実と言えるでしょう。

 

ゴキブリは足がちぎれるだけでは死に至りません。

生命力が非常に高く傷口を治すこともできます。

 

また、その個体が死んでいたとしてもその時点ですでに他のいくつかのゴキブリがどこかに隠れている可能性も高いです。

これは繁殖能力の高さからこのように言われています。

 

1匹のゴキブリが人の目に付いたころには数十匹単位で繁殖していると言われるほどです。

足が落ちていた場合、虫同士の争いがあったと考えられますがその相手はクモなどの天敵だけではなく、同じゴキブリかもしれません。

 

共食いをすることも知られており、居住域を共有する場合食料が少なくなってくると共食いをして種族としての生存率を高めようとします。

とにかくゴキブリの足がもし家の中に落ちていた場合には、どこかにゴキブリがいるという知らせと思えば良いでしょう。

ゴキブリと出会わなくするためにはとにかく清潔な環境を保つことが大切です。

刺がゴキブリの足の特徴

ゴキブリの足には特徴的な刺が生えているので判別はそれほど難しくありません。

さらに確認するのは難しいですが、皮脂の分泌によって移動をしやすくしていること、そして物体の表面の状態を感知するような能力に長けた感覚子も存在します。

ゴキブリの驚くべき身体能力はこうした足の特徴が関係しているのです。

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