小さく色鮮やかな観賞魚と言えば、「金魚」ですね。

フリルのようなヒラヒラとしたヒレが特徴的ですが、よく似た魚に「ベタ」というものがいます。

 

こちらも豪華なヒレに鮮やかな色が特徴的で、赤いものや白いものは「これ、金魚?」と思ってしまいそうです。

今回はそんな金魚とベタの違いについて、様々な観点から見ていきましょう!

ベタってどんな魚?

金魚は日本人なら誰もが知る、最も一般的な観賞魚です。

しかし「ベタ」については、その存在を知らないという人も多いのではないでしょうか。

そこでまずは、ベタとはどんな魚なのかについて、見ていきましょう。

ベタはタイのメコン川流域原産の熱帯魚であり、その和名は「闘魚(とうぎょ)」。

 

闘魚という呼び方には、馴染みがある人も多いのではないでしょうか。

よくホームセンターなどで小さな瓶のような容器に入れて売られている、あれです。

縄張り意識と攻撃性が強く、オス同士を混泳させると喧嘩を始めてしまうことが、闘魚という名の由来。

 

2匹のオスは互いに背びれや尾びれを最大限に広げて、身体を小刻みに震わせて威嚇をします。

品種改良が重ねられた結果、より色鮮やかな体色を持つベタが現れ、現在では闘魚としてよりも観賞魚として美しさを追求するようになりました。

 

ちなみに、長く美しいヒレを持つのはオスのみで、メスは色こそ鮮やかですがヒレは短いです。

赤いベタのメスだと、特に金魚にそっくりですね。

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金魚とベタの違いって?

ベタがどういった魚かわかったところで、次は金魚との違いについて見ていきましょう。

観賞魚としてはよく似ている両者ですが、何か大きな違いはあるのでしょうか。

まずは分類から見てみると…金魚は「コイ科フナ属」、ベタは「オスフロネムス科ゴクラクギョ亜科ベタ属」。

分類からして全く違いますね!

 

観賞魚という点では同じでも、根本から全く違う生き物のようです。

次に大きさ。

 

金魚は平均サイズで体長5㎝~15㎝ほど(種類により幅はありますが。)、大きいものでは30㎝を超えるサイズまで成長するものもいますね。

それに対してベタは平均サイズが6~7㎝で、比較的大きな「ジャイアント」という種類でも12~13㎝と言ったところです。

 

大きさに関しては、金魚の方が圧倒的に大きくなるということですね。

カラーについても、金魚は赤・白・黒・橙あたりが基本ですが、ベタは深い青や鮮やかな水色、目の覚めるような赤や黄色、さらにはメタリックカラーとじつにバリエーション豊か。

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飼育する際には、耐寒性・耐暑性の違いも気になるところ。

金魚の中でも特に「和金」と呼ばれる種類は、日本の気候にもよく適応しており、一年を通して屋外での飼育も可能です。

 

しかしベタは熱帯の魚ですから、寒い冬に無加温での飼育はできません。

そして両者の最も大きな違い…というか、ベタの特徴になるのが、「ラビリンス器官」の有無です。

 

ラビリンス器官というのは、エラが変形した補助的な呼吸器官のこと。

金魚を含め普通の魚はエラを通して呼吸をしますが、ベタは口を空気中に出すことで、直接空気を取り込むことが可能なのです。

そのため、極端に水中の酸素が少ない状態でも、生きていくことができるというわけです。

 

よくコップほどのサイズの瓶に入れて販売されているのを見かけますよね。

もしそれが金魚ならば、酸欠ですぐにアウトです。

金魚とベタの違いについてのまとめ

どちらも美しい観賞魚であるという点では同じですが、その生態は全く異なります。

それぞれに別の魅力があるので、「なんか似ている同じような魚」とひとくくりにしてしまうのはもったいないですね。

ちなみに、似ているからと言って金魚との混泳はおすすめできません。

(ライター もんぷち)

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