皆さんはヒメアリという虫をご存知でしょうか?
蟻の種類は約260種類いるとされていますが、その数ある種類の中でヒメアリは家に侵入してくる害虫として知られています。
家の中にある食べこぼしのお菓子などの甘いもを狙ってやって来るのです。
今回はそんなヒメアリの生態や特徴、そして害はあるのかどうかについて紹介していきたいと思います。
ヒメアリってどんな蟻?~生態と特長について~
ヒメアリは節足動物門・昆虫綱ハチ目アリ科フタフシアリ亜科に属するアリです。
世界各地に幅広く分布していて、日本では本州・四国・九州・南西諸島・小笠原に生息しています。
先島諸島では野外の草地などで発見されていますが、九州以北では野外からの記録はありません。
ヒメアリが国内で広く分布した原因としましては、物に付着したコロニーが人為的に各地に運ばれた事が原因で、主に関東以西のビルなどを中心に発生が増えているそうです。
基本的に暖かい地域のみに発生すると言われていましたが、最近では北海道の釧路において暖房が良く効いているビルで生息が確認されています。
体長は2mm~2.5mm程の大きさで、体の色は全体的に淡黄色~褐色で腹部後端のみ黒色で光沢感があるのが特徴です。
元々はアフリカ原産の蟻で暖かい場所を好みます。
ヒメアリのコロニーの中には多数の女王アリがいて繁殖力が強いと言われています。
固定した巣は作らず、一つのコロニーが餌を求めて移動を繰り返しています。
一つの巣に何万匹もの働きアリがいて、土が無い所でも巣を作る事が出来ます。
壁や亀裂や壁と柱の隙間などの狭い空所の奥に巣を作るので一度巣を作られると駆除するのが大変と言われています。
食性は雑食性で、特に甘い食べ物を好む傾向があり花の蜜に集まる事もあります。
ヒメアリは食欲旺盛で、保存された食品や植えてある植物などをかじって台無しにしてしまう事もあるので、複数で現れた時は注意が必要と言われています。
また、物だけでなく人間に噛みついて来る事もあるので危険です。
ヒメアリは害がある?~発生した時に出来る事~
ここまで読まれた方はヒメアリに害がある事は分かって頂けたかと思います。
あらゆるものを食害して人間にまで噛みついてくるので、とても恐ろしい蟻です。
ヒメアリを発生させない為には、日頃から隅々まで掃除して食べかすなどをそのままにしておかない事と、玄関先やベランダなど侵入してきやすい場所に虫除けなどを置いておくと良いですよ!
他にも、アルコールスプレーやミント水やハッカ水などを蟻の通り道になりそうな所に吹きかけて拭き掃除を徹底するのも発生させない為の方法です。
もしヒメアリが発生してしまった時は、一番良い方法はヒメアリが発生の拠点となっている巣を潰すことです。
ヒメアリを含め蟻という生き物は、群生生物なので見かけた数が少数であっても近くに生活する巣を持っているはずです。
その場合は、いくら殺虫剤などで個体を処理しても新たに別のヒメアリが発生してしまいます。
意外と蟻は頭が良く一度餌を発見すると、その個体が大量に仲間を集め繰り返し集まって来る事があります。
なので、殺虫剤や防虫剤を使って現状の被害を防ぎながら、どうにかして巣を見つけ出しましょう。
巣を見つけた場合の駆除の方法は、市販の『アリメツ』や『アリの巣コロリ』などの薬剤が有効です。
ヒメアリについてのまとめ
今回はヒメアリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
ヒメアリはは放っておくとどんどん数を増やして被害が拡大していくので、気付いたら直ぐに何かしらの対処をするように心掛けましょう☆
ライターMISAKI