皆さんはハダニという生き物をご存知でしょうか?
主に植物の葉の裏などに寄生して植物の栄養分を吸収しています。
ガーデニングや家庭菜園をしている方にとっては大変迷惑な害虫として知られています。
近年ではイチゴ栽培をしている農家や産地を困らせているようですね。
そんなハダニの駆除方法は色々ありますが、コーヒーは効果があるのでしょうか?
今回は害虫ハダニの生態や駆除方法などについて紹介していきたいと思います。
ハダニってどんな生き物?~生態と特徴について~
ハダニは節足動物門鋏角亜門クモ綱ダニ目ケダニ亜目ハダニ上科に属する動物の総称です。
蜘蛛のような糸を吐く事から英名では『Spider Mite(スパイダー・マイト)』と言われています。
ハダニの種類は約70種類以上存在すると言われていて、ナミハダニ・ミカンハダニ・りんごハダニ・カンザワハダニ・チビコブハダニなどが植物に被害を与える代表的なものになります。
生息地は北米・南米・地中海の熱帯・亜熱帯地域、日本では全国各地に幅広く生息しています。
体長は約0.3mm~0.5mm程で、体の色は黄色・黄緑・赤色・橙色など様々な色があります。
雌雄の見分け方は簡単で、雄よりも雌の方がやや大きく、雄は後方が幅狭い逆三角形のような形をしています。
ハダニは無精卵で雄が生まれ、受精卵では雌が生まれるという少し変わった生態を持っています。
この様な生態を持っているので交尾の有無に関わらずどんどん数が増殖していくので、短期間で大量に発生するのが特徴です。
体の造りは全体的に楕円形で、普通のダニ類と同様に顎体部と胴部に区別されます。
顎体部の先端はやや突き出して口吻となっていて、鋏角はその下にあり左右の対が基部で完全に癒合しています。
これは、ハダニ全ての種類に共通する最大の特長だそうです。
腹部背面には普通の毛がまばらに並んでおり、皮膚表面には細かな模様や皺があります。
脚は4対あり、その先端には1対の爪と間に爪間体という構造を持っています。
発生時期は夏頃で20度~30度と気温が高く、乾燥した環境で増殖していきます。
食性は植食性で、植物の葉に口針を刺し葉の栄養分を吸収します。
中には広食性のものもいて、この種類は広範囲の植物を餌としています。
ハダニにコーヒーは効くの?~予防法と駆除方法~
まずハダニの予防法としまhしては、日頃から葉の裏に霧吹きで水を吹きかけておくと良いようです。
ハダニは水に弱い性質なので、水を吹きかけておく事で被害の拡大を防ぐ事が出来ますよ♪
他には、ハダニの天敵であるケシハネカクシを退治しないでそのままにしておくのも良いそうです。
ケシハネカクシがハダニを見つけて駆除してくれます。
さて、予防法を徹底していても発生してしまう時があります。
もしハダニが発生してしまった時は、少量の時はテープを貼り付けて取り除くか、牛乳と水を1:1で割ったものを霧吹きで吹きかけるとハダニが窒息死するので良いですよ☆
大量に発生した時は、専用の薬剤を吹きかけるか、大量の水を勢いよく掛けて駆除します。
薬剤を使用する際は、デンプンを主成分とした薬剤は植物にも優しく人間や動物に対しての安全性も高いのでオススメです!
ただ、同じ薬剤を使い続けるとハダニの耐久性が強まるので、色々使ってみると良いでしょう。
ハダニについてのまとめ
今回はハダニについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
葉の裏などはあまり注意してみない事が多いですが、害虫の発生予防としても徹底してチェックするようにしましょう。
気付かないまま放置してしまうと折角大事に育てた植物が台無しになってしまいます。
ライターMISAKI