皆さんはイエヒメアリという生き物をご存知でしょうか?
アリは社会性を持っているので生息場所をどんどん拡大していって、一度発生すると一つの部屋だけの駆除に成功しても他の部屋から再侵入してきて何度も発生する事もあります。
このイエヒメアリはアリ類の大害虫として不動の地位を築いている程やっかいな害虫です。
毎年大きな被害を引き起こしているようですが、駆除方法はどうすれば良いのでしょうか?
今回はイエヒメアリの生態と駆除方法などについて紹介していきたいと思います。
大害虫イエヒメアリの生態!
イエヒメアリは節足動物門・昆虫綱ハチ目アリ科フタフシアリ亜科に属しています。
世界各地に広く分布していて、原産地は熱帯アフリカで、日本では本州・四国・九州・南西諸島・小笠原に生息しています。
南西諸島や先島諸島では野外の草地などにも見られるが、九州以北では野外からの記録は無いそうです。
そもそもイエヒメアリが生息地を拡大させたキッカケは、物に付着したコロニーが人為的に各地に運ばれた事で国内に拡大していき、主に関東以西のビルなどで発生が増えているようです。
近年では北海道においても暖房が良く効いているビルで生息が確認されています。
基本的に熱帯で暮らすアリなので低温環境には弱いですが、寒冷地域でも暖房が良く効いているビル・ホテル・デパートなどの建物に寄生する習性があります。
コロニーと言われる巣の中には多数の女王アリがいて繁殖力が強いのが特徴です。
食性は雑食性で、肉・魚肉・バター・パン・砂糖などあらゆる食べ物を餌としています。
体長は約1.5mm~2.0mm程で、体の色は淡黄褐色~褐色で腹部後半は灰褐色~黒色となっています。
頭部と胸部には光沢が無くややザラついて見えて、後胸に棘突起がありません。
イエヒメアリの活動時期は3月中旬から始まり、3月~9月が最も活動が活発になります。
イエヒメアリの予防法と駆除方法
以前まではイエヒメアリの駆除は大変困難なものとされていましたが、近年では駆除が簡単になってきていると言われています。
まず駆除方法の前に予防方法としては、窓枠や壁の隙間や玄関先に定期的に殺虫剤を振ったり、侵入してきそうな箇所にアリコロリなどを設置して置くのも良いですよ!
あとはイエヒメアリの餌となる食べ物はしっかり封をして、食べかすなどが落ちていないように掃除を心掛けましょう。
ただ相手が小さいだけに侵入を完全に防ぐというのは中々難しいかも知れません…。
さて、予防をしても発生してしまったときの駆除方法ですが、一番使えるアイテムとしましては『アリ用ベイト剤アンツバスター』がかなり使えるようです!
例えば食べ物に発生している場合は、その食べ物に殺虫剤を振りかけておくと、その食べ物をイエヒメアリが巣に運んで巣ごと全滅させる事が出来ます。
中には警戒して毒エサ剤を中々食べてくれない事もありますが、そんな時はイエヒメアリの大好物である砂糖などを振りかけておくと良いでしょう。
イエヒメアリの駆除には根気が必要になりますが、アリの行動さえ掴めば全滅させるまでに時間は掛からないでしょう。
ただあまりに大量に発生してしまった場合は稀に人間を噛む事もあるので、業者に頼むのが良いかも知れません。
イエヒメアリについてのまとめ
今回はイエヒメアリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
夏場も冬場も油断出来ないアリなので、日頃から家に寄せ付けないように掃除を徹底しましょう。
ちなみにイエヒメアリに噛まれるとチクっとした痛みと共に炎症を引き起こす事もあるので、そんな時は抗ヒスタミンやステロイドの入った軟膏を塗ると良いですよ☆
ライターMISAKI