皆さんはゴキブリの種類についてどれ程ご存知でしょうか?
全世界では3500~4000種ものゴキブリが生息していると言われています。
その中には小さいもの、普通サイズのもの、巨大なものと様々なゴキブリがいます。
最大種と言われているのは『ナンベイオオチャバネゴキブリ』というもので、体長110mm開長200mmのものが存在します。
では、小さいゴキブリはどんな種類のものがいるんでしょうか?
今回は小さいゴキブリに焦点を当てて生態や特徴について紹介していきたいと思います。
ゴキブリの歴史
ゴキブリは3億4000年前から地球上に存在していた事が分かっています。
化石が沢山発見されている事から、古生物学者は石炭紀に『ゴキブリの時代』と名付けています。
古代のゴキブリ類は、その子孫である現世のゴキブリと良く似ていると言われています。
何故ゴキブリが現代まで絶滅せずに生き抜いてきたかと言うと、当初から食料は豊富にあったので餓死する事は無く、天敵から逃げのびる事さえ出来ればどんな環境でも生き抜ける生態を持っていたからなんです。
やがて地球は何千年も掛けてゆっくりと分離していき、ゴキブリも各系統で地理的に分離されていき世界中に生息する生物となりました。
小さいゴキブリの種類~生態と特徴について~
【チャバネゴキブリ】
チャバネゴキブリはゴキブリ目チャバネゴキブリ科に属する昆虫の一種です。
世界共通の室内害虫と知られていて、日本では侵略的外来種ワースト100に入っています。。
原産地はアメリカで、日本では北海道・本州・四国・九州・奄美大島・沖縄諸島に多く分布しています。
主に姿を現す場所は、木造家屋よりもコンクリート建造物を好み、一般家庭よりもビルや飲食店などに頻繁に出現します。
体長は10mm~15mm程の大きさで、体の色は薄茶色なのが特徴です。
体の特長としましては、上立派な前後翅を備えていますが、飛ぶ事は出来ません。
雑食性で、人間の食物を摂取していて、食中毒の原因となる微生物を媒介するので危険なゴキブリです。
【ホラアナゴキブリ】
ホラアナゴキブリは昆虫綱・ゴキブリ目ホラアナゴキブリ科に属する昆虫の一種です。
家屋性害虫としてなじみの深いゴキブリで、地球上に450属3500種が確認されており、多様性に富む種類です。
日本では沖縄のみに生息していて、危険危惧Ⅱ類に指定されています。
暗くて湿った場所で生活している事が多く、よく蟻の巣から見つかります。
体長は4mm~5mmと小さく、日本に生息するゴキブリの中では最小と言われています。
体の色は半透明の茶色や黄色で、一見ゴキブリに見えないですが、長い触角や脚の付き方はゴキブリの特徴そのものです。
雌はほとんど眼が退化していますが、雄は眼が少し大きいです。
そして雌には翅がありませんが雄には翅があり、少しなら飛ぶ事も出来ます。
【ルリゴキブリ】
ルリゴキブリはゴキブリ目ムカシゴキブリ科に属する昆虫の一種です。
日本で最も美しいゴキブリと言われています。
生息地は中米から熱帯地域に多く生息しており、日本では八重山諸島に分布しています。
体長は10mm~11mm程の大きさで、体つきは丸味を帯びているのが特徴です。
体の色は、暗青色の光沢感があり構造色となっています。
雄はよく飛びますが、雌は飛ぶ事が出来ません。
発見数の少ない希少な種類なので詳しい生態は研究中です。
小さいゴキブリについてのまとめ
今回は小さいゴキブリについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
基本的にゴキブリは大きいものが多いですが、中には小さいゴキブリもいます☆
小さいゴキブリであっても気味の悪さは同じですが…。
ライターMISAKI