サナダムシという生き物を聞いたことのある人も多いと思います。
色んなジャンルからサナダムシというワードを聞くことがあります。
ダイエットの方法として耳にすることもありますが、ほとんどはネガティブな話題として出てくることの多い名前です。
サナダムシが何かと言うと寄生虫です。「サナダムシ」という名前はサナダムシそのものの見た目が真田紐に似ていることからきています。
このサナダムシは人間を含む様々な動物に寄生し悪影響を及ぼす可能性を秘めています。
場合によっては死に至る重大な影響を受けることもあるので寄生されないよう注意が必要な生物です。
この注意のためにはサナダムシの性質について知ることが大切で、特に卵の特徴を理解しておくと良いでしょう。
サナダムシの生態
現代人にとっては、もはや真田紐よりもサナダムシのほうが聞く機会が多いかもしれませんが、戦国時代のような大昔から存在する歴史ある織物です。
幅が狭く平たい形状が特徴です。サナダムシの形状もこれと似ており、なんと10m以上にまで成長するサナダムシも存在するようです。
サナダムシはその種類が非常に豊富でそれぞれに特徴がありますが、共通している特徴は口がなく、栄養分を体表から吸収しているということです。
消化管などもなく、寄生した主に接着するための吸盤などが外部に備えているのみです。
卵の特徴
サナダムシが恐ろしいのは寄生する宿主を転々とすることで被害を広げていく可能性が高いということです。
この宿主を移動するというのは同じ個体が移動するのではなく、卵を産むことで次世代に活動の幅を広げています。
つまりサナダムシに寄生された動物の体内で産卵し、それが排出され、その排泄物を他の動物が間接的にでも口にすることでさらに寄生されるといったことが繰り返されていきます。
人間を宿主とする種類のサナダムシからブタやイノシシなどの動物を主に宿主にするものまで様々な種類がいますが、いずれにしても生態系のトップに立つ人間はこうした寄生虫の被害を受けやすいです。
しかも本来人間の体内に寄生するはずのないサナダムシに寄生されてしまうと思わぬ影響を与えることもあります。
なぜなら寄生虫は宿主をあまりに不健康にしてしまうと自身の養分不足に繋がってしまうので上手くバランスを取るように寄生します。
しかし不慣れな生物に寄生してしまうと寄生虫からしても良い環境とは言えず両者のバランスが保たれない可能性が上がってしまうのです。
卵によって移動する過程には色んなパターンがあります。
例えばある生物の排泄物に卵が含まれており、これをミジンコのような微生物が捕食、そしてこのミジンコを魚が食べてしまうと、魚を食べる人間にも寄生の可能性が出てきます。
また糞は植物を育てる際の肥料にもよく使われます。
そのため卵が野菜に付着し、その野菜を食べてしまうと人間に寄生します。他によく起こっているケースとしては豚肉からの寄生があります。
卵からサナダムシに寄生されないためにできること
サナダムシに寄生された場合、それほど健康に害が出ないこともあります。
しかし非常に深刻な影響を受けることもあるため対策は必要です。
基本的に細菌類と同様に加熱処理をすることで安全に食事することができます。
また野菜などの場合にはしっかりと調理前に洗い流すことが対策となります。もし寄生されたときには、消化器不良などが起こることがあります。
意識障害まで起こすことも知られています。通常は腸などの消化器官に寄生しますが、脳内に寄生された例もあります。
激しい頭痛と吐き気の症状があり昏睡状態にまで陥ってしまった人もいるほどなので油断は禁物です。しっかりとサナダムシ対策をしていきましょう。