にょきにょきと地面からタケノコのように生えるアスパラガス。
毎日毎日ぴょこぴょこと顔を出す姿は何だか可愛らしいものです。
今回はそんなアスパラガスについて詳しくお話します。
アスパラガスの特徴
アスパラガスはキジカクシ科クサスギカズラ属に分類される被子植物の中の単子葉植物の多年生草本植物です。
原産地は地中海東部で和名はオランダウドやマツバウドと呼ばれ、これは成長すると細かく切れた葉に見える枝に記事が隠れることが出来るほど生い茂ることに由来しています。
日本、中国、朝鮮には自生種のキジカクシ、クサスギカズラ等が分布し、キジカクシの茎は食用になり、っクサスギカズラの根茎は薬用とされています。
アスパラガスの旬の季節
アスパラガスは輸入されることも多く、一年中流通している野菜ですが旬の時期となると、生産地である北海道や長野県、秋田県の出荷時期の5~6月頃と言えます。
ちなみに12、2月は秋田県、群馬県産が出回り、4月は九州、8~9月は秋田県、長野県、九州が出荷されていて10~11月は輸入ものが主流です。
アスパラガスの歴史
アスパラガスは江戸時代にオランダ船から観賞用として日本にもたらされたのが始まりで、食用として導入されたのは明治時代になってからと言われ、本格的な栽培が始まったのは大正時代からで欧米への輸出用缶詰に使うホイトアスパラガスが始まりでした。
その後ホワイトアスパラガスは国内でも消費されるようになり、昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが主流となり現在では生のホワイトアスパラガスや調理しやすいミニアスパラガスなどが店頭に並んでいます。
現在日本国内でアスパラガスの主要産地は北海道、佐賀県、長野県で他の日本各地では露地栽培またはハウス栽培されています。
アスパラガスの美味しさと栄養価
アスパラガスは栄養価が高い野菜として知られています。
食物繊維、ルチン、カロテン、ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれていて、特にアスパラギン酸は疲労回復に効果があります。
アスパラギン酸はアミノ酸の一種でカリウムと合わさりアスパラギン酸カリウムになることで糖質の代謝を良くして同時に疲労回復し、細胞内にカリウムを補給する役目も担っています。
アスパラガスの美味しさはこのアスパラギン酸からきているとも言えますが、食べすぎると尿が独特の臭いを発することも知られています。
アスパラガスの穂先にはルチンが多く含まれ、ビタミンと同じ働きをして毛細血管を丈夫にしたり、血圧を下げる効果があるだけでなくポリフェノールと同じく有害な活性酸素を除去してくれる抗酸化作用がある成分です。
アスパラガスの種類
アスパラガスはホワイトアスパラとグリーンアスパラガス、紫アスパラガス、ミニアスパラガスがありますが、ホワイトアスパラガスとはグリーンアスパラガスを日光に当てずに土寄せして軟白栽培したもの。
紫アスパラガスはアントシアニン色素が多い品種として登場しましたが加熱すると紫色は失われてグリーンアスパラガスと変わらない外見になります。
アスパラガスの食べ方
アスパラガスは茹でたり、焼いたり、炒めたりして食べます。
旬の栄養たっぷりの太いアスパラは実に美味しいものです。
収穫したてのアスパラは柔らかく、さっとゆでただけですぐに食べられます。
茹でる時は表面の固い部分をピーラーなどで向いて、その皮と一緒にゆでると風味がよくなると言われています。
保存する時には新聞紙やキッチンペーパーなでを濡らして包んで、牛乳パックやペットボトルなどを利用して少しの水とニンニクなどを入れ、立てて保存すると切り口の腐敗を防げると言われています。
(ライター ナオ)