商売繁盛や幸福の象徴として贈り物やお祝いの席でのプレゼントに喜ばれる胡蝶蘭。
長く咲くというイメージはありますが、一体どれくらいの期間、花を楽しむことが出来るのでしょう。
胡蝶蘭の特徴
胡蝶蘭はラン科の植物。
東南アジアのフィリピンから台湾かけて分布していて、白く美しい花をつけます。
多年生の着生植物で、茎は短く直立しています。
4枚ほどの葉が密生していて、茎の下の方からは多数の太くて長く伸びる根が生えています。
花茎は50~80㎝ほどになり、時には分岐しながら伸びていき、先端部分は枝垂れします。
胡蝶蘭の花の季節
胡蝶蘭の花は白色で径が7㎝ほど、花全体は丸っぽい形をしています。唇弁には黄色を帯びていて、赤身のある斑紋が出るのも特徴的です。唇弁の先端は左右に突き出して巻きひげ状になります。
胡蝶蘭の花は春から夏にかけて比較的多く開花しますが、基本的には不定期に咲きます。
一度咲くと1ヵ月程咲き続け、一つ一つの花のタイミングがずれれば3か月という長い期間、花を楽しむこともできます。
鉢植えの場合は一度花が終わってしまっても、新しい花芽がついて再び花を楽しめるようになり、上手に育てると50年間鉢植えを管理して花を咲かせることもできるのだそうです。
胡蝶蘭を長く楽しむために
胡蝶蘭の寿命を延ばし、花を長く楽しむためのコツは水やりと置き場所にあります。
胡蝶蘭はあまり水を必要としない花です。
丁寧に育てるあまり、水やりをしすぎてしまうと、根腐れをおこしてしまい、株自体がだめになってしまう可能性があります。
水やりのタイミングとしては、表面の水気がなくなってきたら、水を与えるくらいで十分です。
水のある時期とない時期のメリハリが重要なポイントになってくるようです。
置き場所も重要なポイントンです。
胡蝶蘭は風通しがよく、明るい場所を好みますが直射日光は苦手です。
直射日光の当たる場所においておくと、葉が焼けてしまい、変色して黒っぽくなったり白っぽくなったりしますので、すぐにわかると思います。
玄関などは比較的風通しも良いですが、直射日光の当たるような場所なら避けた方が良さそうです。
リビングやキッチンのカウンター等、工夫しておく必要があります。
毎日水やりをしない分、置き場所には最新の注意を払ってくださいね。
胡蝶蘭が生長を続けるためには15~35℃以内を維持する必要があります。
15℃を下回ると休眠の状態になり、35℃を超えると日焼けをおこしてしまう場合があります。
窓際は冬には寒く、地域によっては凍ってしまうようなことも起こります。
電化製品の近くなど、常に比較的暖かい場所に置くことも一つの手かもしれません。
綺麗な花を咲かせるために、肥料をあげたくなるのが心情ですが、基本的に肥料を与える必要はありません。
ただ、生育の盛んな春~夏の間に一度だけ一般的な植物に与えるような液体の肥料を上げると良いでしょう。
花を咲かせるのには昼間25~28℃、夜18~22℃くらいの頃が最適です。
夜に二酸化炭素を吸収する性質がある為、夜間は温度を下げて湿度を上げるなどの工夫をすると機構が十分に開いて二酸化炭素の球種が良くなり、元気な花を咲かせます。
開花の時期を見計らって、霧吹きなどで葉に水分を与えてあげるのも上手な栽培方法です。
胡蝶蘭の種類
多くの種類がある胡蝶蘭ですが、白花をつける台湾原産の小型のファレノプシス・アマビリスは比較的有名な品種です。
またボリュームたっぷりに開花するミディ系の品種、ドリテノプシス・ビューティー シーナ‘ランランも綺麗です。
カラフルな色彩の花を咲かせるファレノプシス・ベリーナというボルネオ原産の小型の原種もあります。
(ライター ナオ)