皆さんはウンピョウと言われる動物をご存知でしょうか?
ウンピョウはヒョウの仲間とされていて希少なネコ科動物なんだそうです!
名前の由来としましては、漢字では「雲豹」と書くのですが、そのまま雲のような模様を持ったヒョウという事からこの名が付けられたようです♪
今回はそんなウンピョウの生態や特徴、絶滅危惧種に指定されているワケなどを紹介していきたいと思います。
ウンピョウって一体どんな動物なの?~生態と特徴について~
ウンピョウの生態は、ネコ科ウンピョウ属に分類される肉食獣です。
生息地は主に東南アジアに生息していて、インドネシア・ヒマラヤ山脈の裾野・中国などにも広く分布しています。
生活環境は、奥深い森林地帯で生活している事が多く、他にも二次林・草地・湿地帯・熱帯林・沿岸の森などにも姿を現す事があります。
平地だけではなく、標高2500m~3000mの高知の森林でも生活しているんだとか。
平均体長は約60㎝~100㎝程で尻尾の長さは55㎝~90㎝程度、体重は16㎏~23㎏あります。
体の色は暗い灰色や黄褐色で、雲のような形の黒い斑紋があり美しい動物と評されています。
体の特長としましては、ヒョウに良く似ているがヒョウよりも体が小さく、胴は長いが足は短いのが特徴的です。
顎が頑丈で、ウンピョウが持つ牙はネコ科動物の中では最も長いとされています。
ウンピョウの下の構造は複雑で舌骨がかっちり固定されているので吠える事が出来ないようになっています。
基本的にウンピョウは集団行動を好まない単独行動派で、明るいうちに活発に行動するものと夜間に活発に行動するものと個体によってその習性は変わって来るようです。
得意なことは、木登りや泳ぐことで運動神経は優れていると言えるでしょう。
食性は肉食性で、シカ・イノシシ・ヤマアラシ・水牛などを捕獲したり、泳ぎを生かして魚類を捕まえて食べる事もあります。
行動範囲は、オスは30㎞~50㎞程ありますが、メスはあまり縄張り付近から動く事はありません。
争い事は避ける性格のようでヒョウやトラなどとの接触を避けたり、稀に獲物を求めて村に降りて来る事もありますが、人間に攻撃したりする事は無い様です。
繁殖期は12月~3月頃に活発に行われ、地域によっては一年を通して繁殖行為を行う場合もあるようです。
妊娠期間は88日~95日くらいで、一度に産む子供の数は2匹~5匹とされています。
子供は2年程の時間を掛けて大人のウンピョウに成長していきます。
ウンピョウの平気寿命は、野生下だと11年、飼育下だと13年~15年とされています。
ウンピョウが絶滅の危機に陥っている?!~ウンピョウの雑学~
ウンピョウが絶滅に危機に陥っているワケは二つあります。
一つ目は、生活環境の破壊です。
ウンピョウが生活する環境は、人間の手によってどんどん破壊されていっているらしく、そのため個体数が昔よりもかなり激減しているみたいです。
二つ目は、違法売買です。
現在個体数が少なくなってきているウンピョウは大変貴重な動物とされていて、一部の人間はそんなウンピョウを捕まえて高値で取引しているんだとか。
ただでさえ数が少なくなっているので、このままじゃ絶滅の危機も免れませんね…。
人間の手によって絶滅に追い込まれているというのはとても悲しい話ですね。
本当に美しく人間への攻撃性も低いとされているウンピョウが安心して暮らせる環境を守る事は出来ないのでしょうか?
実際に既に絶滅してしまった地域もあるんだとか。
複雑な話ですね…。
ウンピョウについてのまとめ
今回はウンピョウについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
一部の動物園ではウンピョウを展示している場所もあるようなので、興味がある方は観察してみてはどうでしょうか?♪
ライターMISAKI