皆さんはマレーバクと言う動物をご存知でしょうか?
マレーバクは悪夢を食べてくれるという神話のようなものがありますが.、実際は食べてくれる事もないし、特に縁起が良い動物でもなく色んな話が変わりに変わってそんな話が出来上がったようです。
少し話が逸れましたが…マレーバクはあまり普段よく見かける動物では無いので知らない方も多いかと思います。
日本では数か所の動物園で展示しているようなので、知っている方は知っている程度でしょうか。
さて今回はそんなマレーバクの生態や特徴、そしてマレーバクが絶滅危惧種に指定されているワケなどを紹介していきたいと思います。
マレーバクって一体どんな生き物なの?~生態と特徴について~
マレーバクの生態は、哺乳綱ウマ目バク科バク属に分類される奇蹄類です。
生息地は、インドネシア・マレーシア・ミャンマー南部・タイ南部などに広く分布しています。
生活環境は、主に熱帯雨林や水辺の森林や湿地帯の中で生活しています。
平均体長は約180㎝~250㎝、体重は250㎏~540㎏ほどあります。
体の色は白と黒にはっきり分けられています。
体の特長としましては、全体的にがっしりとした体つきで、その体を頑丈な手足が支えています。
鼻は上くちびると同化して伸びていて、自由自在に動かすことが出来るようです。
マレーバクのこの独特な体の色にはある秘密が隠されていて、マレーバクは完全な夜行性なんですが、夜間に天敵に襲われないように白い部分だけを目立つようにして輪郭を不明瞭にする事で身を守っているそうです。
ちなみにマレーバクの子供は、黒地に白の縞模様が入っているのですが、これは木漏れ日に紛れるためのカモフラージュになるとされています。
他にも、水中に長い時間潜んで身を守ったり、排泄は水中で行って敵に見つからないようにしたりしているんだとか。
餌になるものは、水中の水草・草や木の葉などの植物・果実などを食べています。
基本的に群れは作らない単独行動派で、木などに尿を掛けて縄張りを作ります。
行動範囲は10㎞~25㎞で、メスの方が行動範囲は広いとされています。
繁殖期は5月~6月の短い間だけ行われて、妊娠期間は400日程とかなり長い間の妊娠期間があります。
それだけ長い妊娠期間ですが一度に産む子供の数は1頭で、子供は8ヵ月程授乳されて親と共に生活します。
3年程の時間を掛けてマレーバクの子供は大人に成長していきます。
マレーバクの平均寿命は約25年~35年とされています。
マレーバクが絶滅危惧種に指定されているワケ~マレーバクの雑学~
マレーバクが絶滅に追いやられている原因はいくつかあります。
一つ目は、環境破壊が原因とされています。
マレーバクが生活する環境は今でも人間の手によって破壊され続けていて、その為エサを取る事も困難になり寿命より早く死んでしまう事が増えているそうです。
二つ目は、繁殖力の弱さが挙げられます。
マレーバクは一度妊娠すると出産までに400日も掛かり、産めるのは1頭のみ。
ただでさえ個体数が減少しているのに、この繁殖力の弱さでは個体数回復するのは難しいしょう…。
他にも人間に捕らえられて意図的に殺されているなどの実態もあるそうです。
現在の野生マレーバクの数は1000頭程しかいないのではと言われています。
貴重な動物なので絶滅しないようにどうにか守ってあげたいですね…。
マレーバクについてのまとめ
今回はマレーバクについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
あまりインパクトがある動物では無いので印象に残りにくいマレーバクですが、動物園で見かけたら是非観察してみて下さい♪
結構可愛らしい所もあるんですよ!
ライターMISAKI