シロクマは地上最大の肉食動物と言われています。
狩猟などによって絶滅寸前に追い込まれた事もありましたが、国際的な保護によって危機を脱しました。
しかし現在、地球温暖化が進むにつれ生息環境が破壊されつつあり、また絶滅の危機に瀕しています。
今回はそんなシロクマの生態や特徴、そしてシロクマが見られる動物園5選を紹介していきたいと思います。
シロクマの生息地と生態
シロクマの主な生息地は北極圏ですが、北アメリカ大陸北部やユーラシア大陸北部にも広く分布しています。
国別では、カナダ・アメリカ・ノルウェー・ロシア・デンマークに生息していて、国内では動物園のみで見る事が出来ます。
推定個体数は26,000頭、そのうち60%はカナダに生息していると言われています。
体長は雄が250㎝~300㎝、雌が200㎝~250㎝です。
体は肩幅が狭く遠くから見ても首が長く、頭部は小さめですが鼻面は長めで耳は短く丸いのが特徴です。
体に生えている毛は白色では無く透明で、光を透過して内部が空洞になっているために散乱光によって白く見えています。
この毛は雪や氷の中で狩りの時に姿を消すためのカモフラージュになっていたり、体温調節にも役立っています。
食性は雑食性ですが肉食性が強く、主にアザラシ・魚類・トナカイ・セイウチなどを食べています。
季節が変わり暖かくなる時期は、陸上植物や海草や海鳥の卵などを食べて食いつないでいます。
通常は単独行動をしていて、獲物を求めて時には流氷に乗って何百㎞もの距離を移動したり、4ヵ月程で5,000㎞を超える距離を移動するなど、広範囲を移動します。
共食いが増えている原因
シロクマの共食い行動は度々見られる現象です。
特にオスが共食いしている姿がよく見られていて、メスは争いを避ける傾向にあります。
共食いは先祖代々から行われてきた事なんですが、最近ではその光景が頻繁に目撃されています。
その原因としては、気候変動が関係していると言われています。
北極圏の海氷は年々減少し続けていて、海氷が減るとシロクマは水の中の生き物を捕まえる事が難しくなっていきます。
そうすれば、満足にお腹を満たす事が出来なくて共食いに走ってしまうのです。
ただでさえ個体数が減ってきているので、共食いが増加すれば絶滅するのは近いかも知れません。
シロクマが見られる動物園5選
【天王寺動物園】
大阪府にある動物園ではシロクマの『イッちゃん』が見れますよ☆
12月には誕生日を祝ってもらったり皆に愛されているようです。
【上野動物園】
東京にある日本で最初の動物園、上野動物園では『デアちゃんとイコロ君』がいますよ!
上野動物図鑑でデアちゃんとイコロ君の動画や写真、詳しい情報などが見られますよ。
【札幌市円山動物園】
先ほど紹介したイコロ君のママとパパである『ララとデナリ』がこの動物園にいます。
仲良く生活を共にしているシロクマ夫妻に会いに行きましょう♪
『神戸市立王子動物園』
ここでは高齢のシロクマ『みゆきちゃん』がいます。
雄のアイス君は2015年に寿命を迎えて他界しました。
ホッキョクグマのドボンタイムというものもあったようですが、みゆきちゃんが高齢になったため休止中のようです。
のんびり過ごすシロクマを見に行きましょう。
【姫路市立動物園】
ここでは『ホクト君とユキちゃん』が見られますよ。
ユキちゃんは2013年に出産するも3日後に死亡と言う悲しいニュースがありました。
可愛いシロクマカップルを見に行きましょう。
シロクマについてのまとめ
今回はシロクマについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
日本でシロクマは珍しい動物なので、近くに見られる動物園があれば直接見て観察してみて下さい☆
ライターMISAKI