ムシ刺されの跡が残るのは嫌なものです。痒くて痒くてたまらないので、つい掻きむしる人も多くいると考えられます。
ダニに刺された場合、跡が残るのでしょうか?
ツメダニの害の特徴
ツメダニの成虫の大きさは0,3mmから1,0mm程度で体色はうすい茶色です。
肉眼では見えない大きさです。屋内で見つかるダニで一番大きいものはイエダニですが、1mmくらいのダニなので肉眼でも見えるかもしれません。
それらに比べてツメダニは小さく、発見しにくいダニです。生息地はほぼ全国です。
ツメダニの活動が活発化するのは8,9月頃の夏や初秋の降雨時などです。
特に湿度が高いと元気になり、コナダニなどのダニ類やチャタテムシ類を捕食するといわれます。
そのため、ツメダニが多くなるとチャタテムシも増えてしまう可能性があります。
ツメダニに刺された際の特徴は、痒みが1,2週間続くこと、刺咬症の恐れがあることです。
痒みが強いのもツメダニの特徴です。多くは1,2週間で痒みは引いていきます。しかし、その間はかなり痒いのです。
ツメダニによる症状の出方
ツメダニに刺されやすいのは、就寝時などです。気密性の高い場所に生息し、畳やじゅうたん、家具の裏側などに生息しています。
人間の皮膚の柔らかい部位を刺し、皮膚の露出がない部位も刺すことがあるのが特徴です。
主に腕の柔らかい部分、脚、腹部などです。刺された後は丸く赤くなり、腫れも出ます。
ツメダニの刺し跡は広範囲に広がっていることもあります。この違いがイエダニなどとの違いです。
ツメダニは他のダニ類やその死骸を捕食して生息していることから、人間を積極的に刺して何かを吸う生物ではありません。
しかし、刺されることはあるようです。ツメダニは刺されると体液を吸われる場合があります。
そうなると刺咬症を引き起こすことがあります。
刺咬症とは、マダニなどの吸血する種類に見られますが、ダニが刺した部位にくっついてダニの体が人間の皮膚に食い込み取れなくなってしまう症状です。
マダニの場合は吸血により体が膨らんでいますので、無理にとる事ができず皮膚科を受診しなければなりません。
ツメダニは吸血しませんが、稀にこのような症状を引き起こす場合もあるようです。そうならないためにはやはり予防策が重要です。
ツメダニを防ぐには
ツメダニは他のダニ類やチャタテムシとセットのように現れる場合もあります。
ツメダニに刺されたということは屋内にダニがいるということです。
まず屋内の湿度を下げましょう。換気をマメにし、除湿を行います。
また、寝具類は必ず干します。寝具には思いのほか湿気が溜まっているものです。布団乾燥機をかけるのもいいかもしれません。
また、カーペットやじゅうたんはよく掃除してください。
寝具やシーツ、枕などを干す時間がない場合、じゅうたんの掃除につかうコロコロを使うのもよいかもしれません。
また、防ダニシートなどを利用してもよいでしょう。
ツメダニに刺されたら
ツメダニに刺されたら、皮膚が赤くぽこっとその部位がかたくなったようになり熱をもったり、腫れ気味になります。
蚊などとは違う痒みであり長く続きます。掻きむしると皮膚が炎症を起こす場合がありますので、掻かないのが良いのですが、ものすごく痒いようです。
まず冷水で患部を冷やします。少しでも痒みを軽減し、掻きむしることによる皮膚炎を防ぐためです。
余裕があれば、氷を入れたものをビニール袋に入れてタオルなどでくるみ、患部にあてます。
その後、ステロイド系の塗り薬で対処し、ダニがそれ以上繁殖しないように換気や掃除をしましょう。
あまり掻いてしまうと、跡が残りやすくなります。最初によく冷やして何とかやり過ごすのが大事です。そうすれば多くの場合、跡は残らないと考えられます。
ツメダニ
ダニが屋内にいるというのは嫌なものです。痒いのもそうですし、何となく気持ち悪い気もします。
野外に行っていないのに皮膚が痒く、何かに刺されたおぼえもない場合、だいたいがダニの仕業であり、広範囲に赤いようであればツメダニである可能性が高いようです。
(ライター:おもち)