皆さんはセンザンコウと言う動物をご存知でしょうか?
あまり普段聞きなれない見慣れない動物なので知らない方も多いと思います。
センザンコウの歴史は長く、8千万年にわたって存在し続けている事が分かっている動物です。
今回はそんなセンザンコウの生態など詳しく紹介していきたいと思います。
センザンコウの生態や特長について
センザンコウの生態は、センザンコウ目センザンコウ科に属する哺乳類です。
生息域はアジアのインドから中国や東南アジアやアフリカの中南部などに広く分布しています。
既に絶滅した種類のものもいますが、現在は全8種類のセンザンコウが様々な国に生息しています。
体長は30㎝~35㎝で、尻尾の長さは55㎝~65㎝程あります。
最も大きいものではオオセンザンコウと言う種類で、75㎝~85㎝程の大きさがあるものもいます。
見た目は、体毛が変化して硬くなり、マツボックリのような鱗に全身覆われているのが特徴です。
センザンコウのこの鱗は縁がギザギザと刃物のように鋭くなっているのと、尻尾も長いので、敵に襲われた時には、その体を武器に戦う事もあります。
その他にも、これはアルマジロなどと共通する防御姿勢なんですが、身を丸めて自信の体を守る姿勢をする事もあるそうです。
そして最大の武器は肛門の近くにある臭線から臭い匂いを出すことです。
この匂いを出されたらどんな猛獣でも逃げて行きますね…。
ちなみに天敵は、中型から大型の肉食獣・ヤマネコ・ニシキヘビ・ヒョウなどです。
センザンコウが好んで餌にしているのは、アリやシロアリで、捉え方は直接アリやシロアリの巣を発達した前脚の爪を使って巣を壊し長い舌を使って捕食します。
時には体の鱗を開いて死んだふりをし、その鱗の隙間にアリが入り込んだところで鱗を閉じて捕食する方法もあるみたいです。
センザンコウは夏場は一週間、冬は10日間くらいなら獲物を捕獲できなくても、水だけで生きる事が出来るんだそうです。
センザンコウが繁殖期に入ると、あちらこちらでオスが戦ってメスの取り合いが始まります。
戦いに勝ったオスがメスと交尾し、出産は11月~3月の間に行われます。
通常は一度に一匹出産しますが、稀に二匹産まれる事もあるようです。
冬の間は母子ともに巣穴で生活しますが、春になると母親の尻尾にピタッと捕まって行動し始めます。
センザンコウの平均寿命は10~12年と言われています。
なぜセンザンコウは絶滅危惧種になってしまったのか?~センザンコウの雑学~
センザンコウが絶滅寸前にさらされている原因は人間です。
まずセンザンコウの皮革は頑丈で強度もあるので、財布やカバンなどによく使われています。
それらの良い製品を作る為にセンザンコウの革は貴重だということで、人間に捕まえられているという現実があります。
次にセンザンコウの肉には漢方薬や媚薬効果があるとして、食用として捕まえられています。
本来であれば、センザンコウを捕まえて食べる事は許されておらず保護動物にも指定されています。
しかし、今でも違法に捕まえられ密輸されたりしています。
冒頭にも書きましたがセンザンコウは古い時代から存在していて、とても貴重な動物なので
この様な形で絶滅していくのは大変悲しい話だと思います。
これ以上センザンコウが人間の手によって命を落とす事が無いよう願うばかりです…。
センザンコウについてのまとめ
今回はセンザンコウについて紹介しましたが如何でしたでしょうか?
この記事を読んで初めて知った方も多いのでは?
センザンコウにはまだまだ隠された生態があるので、興味がある方は是非調べてみて下さいね。
ライターMISAKI