「ガガンボ」って知っていますか?
手足が長ーくて、”蚊のお化け”とも呼ばれている、アメンボみたいな虫です。
そんなガガンボですが、幼虫は見たことがありますか?
気になるガガンボの幼虫について調べてみました。
ガガンボとは?
「ガガンボ(大蚊)」は、双翅目糸角亜目ガガンボ科の昆虫です。
世界中に生息していて、日本には約1000種類のガガンボがいるそうです。
蚊に似ているといわれますが、吸血はしません。
むしろ弱弱の虫です。
ガガンボを捕まえると、パラパラパラ~っと、すぐに身体や手足がバラバラになります。
あっという間です。
虫の中でも特に貧弱な身体といわれています。
しかも寿命は、約10日です。
ガガンボの身体の大きさは4~40mmと、種類によって変わります。
身体の色も黒や褐色など色々あります。
ガガンボの特徴はなんといっても長ーい手足です。
ガガンボを判りやすく例えると、蚊を一回り大きくして、手足をながーーくしたような感じかな。
ガガンボの餌は、花の蜜や水です。
3~10月に、平地や森林などで見かけることができます。
夜になると灯火に集まるので、たまに家の中に飛んでくることもあります。
ガガンボの幼虫
ガガンボの幼虫は大きさが3~4cmで、イモムシのような形をしています。
身体の色は黄緑や灰色など色々です。
頭が前方で後方のお腹には呼吸盤があります。
ブヨブヨしていて気持ち悪いです。
ガガンボの幼虫は土の中や水中で生活しています。
餌は水生植物の根などです。
ガガンボの幼虫は年に2回、5月上旬と9月中旬に羽化します。
ガガンボの幼虫は害虫?益虫?
ガガンボの幼虫は水生植物の茎や根を食べます。
特に、キリウジガガンボの幼虫は、稲や麦の根を食い荒らし、農家の方を困らせています。
ガガンボの幼虫は「農業害虫」とされています。
人に害を与えることはないんですけどね。
ガガンボの種類
日本で身近に見ることができるガガンボの種類をいくつか紹介します。
キリウジガガンボ
日本の北海道、本州、四国、九州に生息していて、ガガンボ亜科に属している「キリウジガガンボ」
体長14~18mmぐらいで、黄褐色の身体の色をしています。
3~6月と9~11月に森林で見かける事ができ、灯火にも集まります。
幼虫は稲や麦の根を食べる害虫として有名です。
幼虫はお腹を途中から切ったような形をしています。
幼虫の形から、キリウジという和名がつきました。
ベッコウガガンボ
日本の北海道、本州、四国、九州に生息していて、クシヒゲガガンボ亜科に属している「ベッコウガガンボ」
体長13~17mmで、身体の色はまさにべっ甲。
蜂のようにも見えるかもしれません。
4~9月に平地の雑木林などの渓流沿いで多く見かける事ができ、灯火にも集まります。
幼虫は水や土のなかではなく、朽ち木の中で成長します。
ミカドガガンボ
日本の本州、四国、九州に生息していて、ガガンボ亜科に属している「ミカドガガンボ」
体長30~38mmで、日本最大のガガンボです。
翅を広げると、8センチぐらいの大きさになります。
黄褐色んぽ身体で、胸のところに灰色の縦線があります。
6~8月に山や森林で見かける事ができます。
湿ったところが好きです。
人が近づくと、バタバタと翅を鳴らしながら飛んでいきます。
幼虫は水や土の中で腐食物を食べます。
ガガンボの幼虫について まとめ
ガガンボの幼虫について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ガガンボの幼虫は、成虫のガガンボと全く違った身体の形をしていますね。
しかも、ガガンボの幼虫は「害虫」とされています。
今回ガガンボの幼虫を調べてみて、初めて知った事がたくさんありました。
(ライター 雲呑)