とにかく南国のイメージが強く温かみを感じることのできるハイビスカスは室内で育てる技術があることによって南国以外において生息させることも可能です。
日本でも親しみのある植物であり、沖縄の一部地域では文化の一つとして墓地に植栽する習慣もあるようです。
このハイビスカスを育てる手法として挿し木があります。
挿し木のやり方を覚えれば自分で行うことも可能です。
ここではその挿し木による方法やハイビスカスの生態について説明していきます。
ハイビスカスについて
アオイ科のうちフヨウ属と呼ばれる植物をまとめてハイビスカスと呼ぶことが多く、特にその中の一種であるブッソウゲを指して呼ぶこともあります。
南国に咲いているイメージのあるハイビスカスですが、実際に温暖な気候である沖縄やハワイなどに多く分布しています。
ではフヨウ属について説明すると、分布域は熱帯地域や亜熱帯地域が基本であり、温帯地域の一部にも分布が広がっています。
観賞用としても親しまれているためこれらの地域以外においても室内では育てられています。
多様な形態や色合いを持つ植物であり、一般的には2mから3mほどの低木性であるものが多いですが、高木性のものも存在しています。
利用も観賞用を含め食用に栽培されることまで様々です。
葉の形にも個体差が大きく、数千もの品種が存在しています。
熱帯寄りの植物なので基本的に夏ころに開花しますが温室の環境を与えてあげることで周年の開花を見ることが可能となります。
その直径の大きさはおよそ10㎝以上となりますが、その大きさに関してもバリエーションが豊富で、小さいものは直径5㎝、大きいと20㎝近くにもなります。
そして花は上向きになるものから横向きのもの、垂れるように咲くものなど様々です。
色は赤から黄、白っぽいものもあります。
得意な季節はいつ?
ハイビスカスは日本の様に四季がはっきりとして、厳しい冬を迎えるような地域では越冬することが難しいです。
そのため挿し木をする時期も5月から9月あたりが良いとされています。
しかし猛暑に耐性があるわけでもないため8月などの特に気温が高い日には弱ってしまうこともあるようです。
挿し木について
植物の一部を切り取り、根や茎が完全についていない状態から不定根を生やすことによる繁殖技術を挿し木と言います。
不定根とは茎などから出る根のことであり、挿し木の場合この根がうまく伸びてくれるかどうかが重要になってきます。
人為的な繁殖方法であり自然界においては通常このような増え方をすることはありません
。挿し木を行う時期としては上記したように梅雨から秋の時期になりますが、その方法には主に2種類あります。
一つは水挿しと呼ばれるもので、切り取ったものを水に浸け、不定根が発生するまで待ち、その後土に戻すといったものです。
もう一つは根が出てくる前に土に挿してしまうやり方です。
どちらにしても挿し木を初めてから根の発生までに1ヶ月以上はかかると言われています。
良質な環境を準備してもうまくいかないことはよくあることのようです。
また根が生えてきた後も注意が必要で、直射日光は当てすぎないようにし、風通しを良くして日陰におくのがいいとされています。もちろん水やりも忘れずにあげましょう。植えた土についてはたまに液体肥料を与えましょう。
ハイビスカスを挿し木で育ててみよう
ハイビスカスの花を多く咲かして楽しむには新芽が元気に伸びるようにしてあげなくてはなりません。
上手くいけば次々に花が咲いてくれるかもしれません。
ハイビスカスには非常に多くの品種があり楽しみ方の幅も広いです。
挿し木に慣れてくれば色んな色合いの品種で試してみてはいかがでしょうか。
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