秋になるとたくさんのトンボが空を飛んでいますが、その中でも「オニヤンマ」と「ギンヤンマ」は日本で有名なトンボです。
そんなオニヤンマとギンヤンマですが、2匹の違いはわかりますか?
ここでは、オニヤンマとギンヤンマの違いと見分け方について調査してみました。
オニヤンマとは?
オニヤンマ(鬼蜻蜓)とは、トンボ目・オニヤンマ科のトンボです。
オニヤンマの大きさは日本最大とされています。
日本では北海道、本州、四国、九州に生息していて、沖縄では数が少ないですが見かけることができます。
徳之島や宮古列島には生息していません。
6~10月頃に、小さな河川や緑の生い茂った池、林道などをウロウロ飛んでいます。
たまに、住宅地に現れることもあります。
オニヤンマの特徴
オニヤンマの大きさは9~11センチぐらいです。
メスのほうがオスより少し大きめです。
オニヤンマは身体が大きいので、幼虫から成虫になるまでに2~3年かかります。
オニヤンマは、鮮やかな緑色をした複眼を持っています。
身体の色は黒がベースですが、黄色の模様線が各所に見られます。
オニヤンマは肉食性なので、蜂や蝿などを空中で食べます。
あごの力が強いので、人が噛まれると血が出ることもあります。
ギンヤンマとは?
「ギンヤンマ(銀蜻蜓)」とは、トンボ目ヤンマ科のトンボです。
飛翔能力が高いトンボで、日本全国に生息しており、4~10月頃、田んぼや池、湖の周りを飛んでいます。
外国では東アジアやインドなどで見られることがあります。
日本では昔、オスのギンヤンマを”ギン”メスのギンヤンマを”チャン”と呼んでいました。
他にもそれぞれの地方で、違った呼び方があるそうです。
ギンヤンマの特徴
ギンヤンマの大きさは全長7センチぐらいです。
身体の色は頭と胸が黄緑色で、お腹から下が黄色のような茶色のような褐色です。
胸とお腹の境界線の色が水色なのがオスで、黄緑色はメスです。
ギンヤンマは飛翔能力がととも高く、時速60キロの高速で飛んだり、停止飛行もできます。
そしてギンヤンマは群れを作らず、1匹で行動します。
オスは開けた場所が好きなので、日中は田んぼの上を飛んでいることが多いのですが、他のオスを見るけるとすぐに縄張り争いのバトルをします。
疲れると草や木に止まって休憩を取ります。
ギンヤンマは幼虫の時に13回の脱皮をしながら少しずつ大きく成長します。
幼虫の最初の頃は、ミジンコやボウフラなどを食べますが、だんだん大きくなると、メダカやオタマジャクシなどを食べるようになります。
オニヤンマとギンヤンマの違い
まず、オニヤンマは群れで行動することがあります。
ギンヤンマは1匹で行動します。
そして生息場所が違います。
オニヤンマは草木のある池や林道などでよく見かけます。
ギンヤンマは開けた場所が好きなので、田んぼや大きな池の上などで見かけることができます。
ギンヤンマは高い場所に素早く飛んでいるので、なかなか捕まえられません。
幼虫(ヤゴ)の時は、オニヤンマは幼虫から成虫になるまでに、約3年かかります。
ギンヤンマは幼虫の時に約13回の脱皮をします。
オニヤンマとギンヤンマの見分け方
オニヤンマとギンヤンマの見分け方ですが、まず、身体の大きさです。
オニヤンマは10センチ、ギンヤンマは7センチぐらいなので、オニヤンマのほうが身体が長いです。
次に身体の色です。
オニヤンマは黒ベースに黄色い線が入っています。
ギンヤンマはオスが水色に褐色、メスが黄緑色に褐色です。
オニヤンマとギンヤンマの違いと見分け方についてのまとめ
オニヤンマとギンヤンマの違いと見分け方について紹介しましたが、いかがでしたか?
オニヤンマは日本のトンボのなかで一番大きくて、ギンヤンマは一番飛翔能力が高いです。
2匹のトンボはどちらもかっこよくて、勇ましいですね。
(ライター 雲呑)