ミニバラの特徴
ミニバラはバラ科バラ属に分類される木立性のロサ・キネンシスミニマという種類の小型の性質を受け継ぐバラです。
コンパクトな株に極小輪から中小輪の花を咲かせ、春から秋まで咲き続けることが出来ます。
原産はアジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部で、草丈は0.1~1mほどになり、これは品種によって異なります。
花色も豊富で、香りは品種によって強弱がありますが、他のケイトウに比べると芳香性品種は少ないようです。
5月中旬から6月上旬、6月中旬~11月の2回ほど開花時期があり、花色も白、ピンク、赤、オレンジ、黄色、紫、茶、黒、緑、褐色などがあります。
株は自立して品種によって大小ありますが、樹形も直立性から横張り性までと色々です。
ミニバラの品種
グリーンアイスという品種はロゼット咲きで淡ピンクから緑色に変化。
房になり、はなつきと花持ちがよいとされています。
やや遅咲きで、枝はしなやかでやや下垂し、ハンギングにも利用できる品種です。
黒星病には強いので、栽培初心者に向いています。
リトル・アーチストは基本は赤で、弁裏が白色をしています。
半八重咲で房になり、花付きも良いのが特徴。
花持ちは悪いですが、四季咲き性で次々と咲くので、花は十分楽しめます。
黒星病とうどんこ病に耐性があります。
テディ・ベアは濃茶色で開花と共に体色し、最後は赤身を帯びるタイプです。
房先になって、花付きがとてもよく、早咲きで次々と開花します。
オーバーナイト・センセーションは紫色を帯びた濃ピンクの剣弁の高芯咲で、花には強い香りがあります。
株全体が大振りで、花茎は6㎝近くもあり、耐寒性が弱く、寒冷地では保護が必要です。
八女津姫はれんげのような花形の小さな花が円錐状の大房になり、花付きと花持ちが良い品種です。
やや遅咲きですが、繰り返し咲くので、十分花を楽しむことができます。
ハダニに弱く、黒星病とうどんこ病に強いので、初心者向けです。
ミセス・カズコは極小輪のロゼット咲で、こんもりとした株に花が咲きそろいます。
最も小型の品種のひとつで、庭植えには向かないタイプです。
ハダニには弱いですが、黒星病とウドンコ病には比較的耐性があります。
花便りはピンクに中心が白の小さな一重咲きの品種です。
円錐状の大房になり、花付きと花持ちがよく、やや遅咲きですが、繰り返し咲くのが特徴です。
ストレンジ・ミュージックは白と赤のストライプのロゼット咲きで、花つきと花持ちが良い品種です。
蕾に腺毛がある珍しい品種で、強い横張り性でコンパクトです。
耐寒性が弱いので寒冷地では保護する必要があります。
ミニバラの栽培
ミニバラはバラ栽培の初心者が育てやすいと言われていますが、それほど簡単なものでもありません。
栽培はバラ専用の土で行います。
バラ専用の土はバラの根が張りやすくなるように考慮された土で、基本の肥料がバラ様にバランス良く配合されているので、そのまま使うことが出来ます。
春に苗が出回ったら、苗の余分な土を落とし、2回りほど大きな鉢に植え替えをします。
根元から離れた数か所に肥料を置き、更に土をかぶせ、根に直接肥料が当たらないようにします。
たっぷりの水を与え管理します。
ミニバラが枯れる理由
ミニバラが枯れてしまうのにはいくつかの要因がありますが、その一つが水切れです。
株が小さいので、水切れを起こすとすぐにかれてしまいます。
土の表面が乾燥したら水を与えるのではなく、ある程度湿度のある状態に保っておく方が無難です。
他に、ウドンコ病や黒店病、ハダニなどの病害虫も考えられます。
また、ストレスがかかると葉を全部落としてしまう性質もありがすっかり枯れてしまっているわけではないので、しばらく様子を見守ってみましょう。
(ライター ナオ)