グズマニアという植物を知っていますか?
グズとか、マニアとか何だかちょっとマニアック!?で意味ありげな名前のする植物ですが、見ごたえのある花を咲かせる植物です。
今回はそんなグズマニアについて詳しくお話していきます。
グズマニアの特徴
グズマニアはパイナップル科グズマニア属に分類される中南米の熱帯雨林に分布する植物です。
現地にはおよそ120種類が、主に樹木の上などに自生していると言われています。
花茎の葉の一部が鮮やかな赤や黄色に色づきます。
実際の花は中央部の白い部分で、あまり目立ちません。
草丈は20~60㎝になり、短い茎から放射状に光沢のある葉を広げます。
グズマニアの栽培
グズマニアの栽培は直射日光を避けた半日陰で行います。
直射日光に当たると葉が日焼けしてしまうので、室内で管理する場合もレースのカーテン越しの日射しが丁度良いでしょう。
真夏には出来るだけ暑さを避けて管理します。
越冬温度は3~5℃で、冬は室内に取り込んで管理します。
もともと熱帯雨林の中の着生植物ですので高温多湿を好み、日射しと寒さが苦手ですから、その点を考慮しておき場所を工夫しましょう。
用土はミズゴケを利用します。
株がぐらぐらしないようにしっかりと止め、軽石の単用でも可能ですが、大株の場合はしっかりと鉢に固定できずにぐらついてしまうので注意します。
水やりと肥料は通常の植物とはちょっと違った方法で行います。
グズマニアは株元が筒状になっていて、そこから水や養分を吸収します。
生育期の5~10月にはその部分に常に水が溜まっているような状態にし、水やりをするときには古い水がすっかり入れ替わるくらいたっぷりの水を注ぎかけていきます。
10月以降は一度たまっていた水を全部捨て、葉筒部の底にわずかに水がたまる程度に保ち、空気が乾燥するような植物全体に霧吹きで湿度を与えるようにします。
5~9月には水を与えるのと同じ、葉の基部に液体肥料を月に1回程度与えます。
病害虫でしんぱいなのはカイガラムシです。
カイガラムシはとても発生しやすく、見つけたら葉を傷つけないように古い歯ブラシなどでそぎ落とします。
薬剤もありますが、成虫になると体が固い殻で覆われている為、効き目が期待できません。
グズマニアの増やし方
花は4月の後半頃に咲きますが、短命です。
しかし花を取り巻く苞は色あせることがなく、10月いっぱいまで楽しめます。
花が終わるとその株に花が咲くことはもうありません。
もともとあった植物の茎から子株を生やし、その子株を植えることで、再び花の咲く苗を育てることが出来ます。
子株は葉が10枚程度になるまで元の植物で育てます。
10枚くらいに生長したら、親株に親指を滑らすようにしてそぎ取ります。
根元の先端部分を少しだけ切って揃え、あらかじめ湿らせておいたミズゴケを巻いて輪ゴムで止めておきます。
根元の先端部分には発根促進剤などを塗っておくと良いでしょう。
根が出るまでには1か月以上かかるので、それまでミズゴケと葉の基部に水やりをします。
適度な水やりをしないと、乾燥しすぎて根が枯れてしまったり、逆に水が多く加湿状態になり腐ってしまったりするので、状態をみながら水を与えるようにします。
グズマニアの花言葉
グズマニアの花言葉は「理想の夫婦」「いつまでも健康で幸せ」「情熱」「あなたは完璧」です。
「理想の夫婦」は子株を親株の回りに次々とつけるところから、「いつまでも健康で幸せ」は花をとりまく苞の色が長い間色あせないことから、そして「情熱」は苞が赤や黄色の色鮮やかに色づくところからきていると言われています。
贈り物としても喜ばれる花です。
(ライター ナオ)