美しい花の代名詞と言えば「バラ」。

様々な種類があり、それぞれに違った美しさを持っています。

 

元々多くの原種があり、そこから園芸用に品種改良されたものをすべて含めると、なんと4万種以上。

どんなにバラに詳しい人でも、すべてを把握することは困難でしょう。

今回はそんなバラの大まかな種類・分類や生態などを紹介していきたいと思います。

バラの生態・種類

バラは北半球の温帯域に広く自生している植物です。

近年では南半球でも栽培はされていますが、元々は南半球にはなかった植物ということですね。

その歴史は古く、なんと約5000年も前から園芸・食用・香料などとして利用されてきました。

品種改良を重ね、現在では4万種以上もあるバラ。

 

花屋や園芸店へ行っても多くの種類が扱われており、どれを選んだら良いのか全くわからないという人も多いのではないでしょうか。

バラはその種類の多さから分類方法もいくつかありますので、よく覚えておきましょう。

大まかな種類・分類を知り、選ぶ際の参考にしてみてください。

オールドローズとモダンローズ

バラは大きく分けてオールドローズとモダンローズに分類されます。

オールドローズとは、その名の通り古くからある品種のこと。

 

はっきりとした定義があるわけではありませんが、一般的には1867年に誕生した「ラ・フランス」という品種以前のバラをオールドローズと呼び、それ以降のものをモダンローズと呼びます。

 

オールドローズはつる性で香り高い品種が多いのが特徴。

現在見かけるものの多くはモダンローズですが、こちらは個性的で人目を惹くものが多いのが特徴と言えるでしょう。

クライミングローズとブッシュローズ

クライミングローズとはつる性のバラのことで、その名の通り、つるのように上へとどんどん伸びていく性質を持ちます。

アーチや壁面に這わせることで、様々なアレンジをすることが可能。

そしてブッシュローズは木立性のバラのことで、背丈はあまり高くなく、直立に育ちます。

鉢植えや花壇、生垣として最適な種類ですね。

 

クライミングローズとブッシュローズ、両方の性質を兼ね備えたものはシュラブローズと呼び、枝を伸ばせばクライミングローズとして、短く切り詰めるとブッシュローズのように仕立てることができます。

四季咲きと一季咲き

バラは咲く時期によっても分類することができます。

まずは春だけに花を咲かせる一季咲き。

 

春の間しか咲かない分、開花時期には四季咲きのものよりも豪快で華やかに咲くのが特徴です。

対する四季咲きは一年を通して何度も花が咲き、長い間花を楽しめる種類のことを指します。

 

長期間楽しめるのがメリットですが、やはり花の豪快さなどは一季先の方が勝っていますね。

オールドローズやクライミングローズは一季咲きの品種が多く、モダンローズやブッシュローズは四季咲きのものが多いと言われています。

ただし品種によって一概には言えませんので、よく確認しましょう。

「不可能」の代名詞である「青いバラ」

バラと言えば赤や白、ピンクなどが一般的ですが、それ以外にも黄色や緑など様々なカラーバリエーションが存在しますね。

ただし、決して作り出すのが不可能だと言われたのが、「青いバラ」。

 

元々バラの原種の青色は存在しなかったため、それらをいくら交配しても青い花を作り出すことは不可能だとされたのです。

現在でも多くの研究者が青いバラを作り出そうと試行錯誤していますが、なかなか鮮やかな青色を作り出すことは難しいようで…。

 

「ブルーローズ」の名がついている品種でも、せいぜい薄紫程度なので、ちょっと残念。

そんな中、大手飲料企業であるサントリーが、世界で初めて青色の色素を持ったバラの開発に成功しました。

 

見た目は薄紫色ですが、従来の色素を抜いたり薄めたりして作られた品種とは違い、確実に青い色素を持っているわけですから、今後鮮やかな真っ青な品種が生まれることも期待できます!

死ぬまでに一度は真っ青なバラを見てみたいですね。

バラについてのまとめ

数多くの種類が存在するバラは、ガーデニングに最適です。

気候や庭の雰囲気に合わせて、美しく育ててみてはいかがでしょうか。

きっとあなたのお庭を色鮮やかに彩ってくれるでしょう。

(ライター もんぷち)