シャキシャキとした食感と独特の風味が大人にはたまらないセロリ。

スープなどに使うと思わぬ深い味わいにびっくりしたりします。

今回はそんなセロリについて詳しくお話します。

セロリの特徴

セロリはセリ科の植物でイギリスを含むヨーロッパの原産と言われています。

改良品種が栽培されている1~2年草で別名をオランダ三つ葉ともいいます。

色は緑、淡緑、黄白などで淡色野菜に分類され、品種が色によって黄色種、緑色腫、中間腫に大別されます。

茎の高さは30~75㎝で6~9月にかけて白い小さい花を球状に咲かせます。

セロリの旬の季節

セロリの旬の季節は地域によって異なり、夏から秋にかけては長野県産が出回り、冬から春にかけては静岡産が多くなります。

セロリの生産は静岡県と長野県で全体の6割以上を占めていてい、特に長野県は全国の4割のセロリを作る一大産地です。

一年中どこかで栽培されているセロリですが敢えて旬の季節というなら路地物が出回っている春と秋ということになります。

セロリ栽培の歴史

セロリの栽培はヨーロッパや中近東の広い地域にわたる冷涼な耕地の湿原が原産と言われています。

古代ローマ・ギリシャ時代から男子柄の強精薬として知られ、食用にはせずに整腸剤、強壮剤、香料として珍重されミイラの首飾りや古代ギリシャのお祭りにも飾られました。

 

食用に使われるようになったのは17世紀に入ってから出、日本では加藤清正が文禄・慶長の役の時に日本に持ち帰ったのが始まりと言われています。

1800年頃にオランダ船によって運ばれましたが、独特の強い香りのため普及せず、盛んに栽培されるようになったのは戦後、食生活が洋風化していってからの事です。

現在日本で食用として栽培されているセロリのほとんどはアメリカで作られた品種を元にしていて、輸入もアメリカがトップとなっています。

セロリの種類

余り知られることはありませんがセロリには多くの品種があります。

先述したように色で大別される他の分類もあります。

一般的なセロリに加え、ミニセロリと言われるスプラウトセロリ、そしてスープなどに使われるスープセロリなどです。

 

厚みがあり大きなうす黄緑色のものは中間種と呼ばれるコーネル系の品種で茎の部分が緑色で香りが強いものはグリーンセロリと呼ばれる緑色腫にはミニセロリがあります。また、茎が白くて細く、三つ葉のような白色種はホワイトセロリと言われます。

スープセロリ、芹菜と呼ばれています。

セロリアックはセリ科オランダミツバ属に分類される根セロリで地中海沿岸が原産と言われています。

 

セロリの変種とされていますが、セロリが葉や葉柄を食用にするのに対し、セロリアックは肥大した根茎を食用とします。

日本では輸入品がほとんどでとても高価な食材で、フランス料理店などで使われる程度で一般的にはあまりまだ知られていません。

セロリの食べ方と効果

セロリはサラダとして食べられることが多い食材ですが、そのほかにも漬物、佃煮スープ、シチューなど肉料理の香味野菜として使用されています。

強い香りの成分はアピオールと呼ばれるもので肉やレバーなどの臭みを消す揮発性成分が含まれています。

 

また口内の味覚神経を刺激し唾液や胃液の分泌を促し、食欲を増進させるとも言われています。

スープ煮込み料理の香味漬けに使われるブーケガルニは香りの束を意味し、香りの高い葉の部分が使われ知恵ます。

搾油や身を乾燥させて香辛料や薬用としても使用され知恵ます。

 

セロリの種から製した香辛料はセロリシードと呼ばれるピクルス屋スープなどに用いられ、このセロリシードの粉末と食塩とを混ぜ合わせたものをセロリソルトと呼び香辛料として用いることもあります。

(ライター ナオ)