まるでブーケのように色鮮やかな花を次々と咲かせる「サイネリア」。

花束、アレンジメント、ガーデニング、そして観葉植物としてなど、様々な場面で人気の花です。

 

とは言え、見たことはあっても育てたことはない…という人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、サイネリアの生態や開花時期などについて、詳しくまとめてみたいと思います!

サイネリアの生態

サイネリアは英語で書くと「Cineraria」。

元々はこれを「シネラリア」と読んでいたのですが、「シネ(=死ね)ラリア」と不吉な語呂であることから、近年では「サイネリア」という呼び名が浸透しています。

確かに、シネラリアという名前だったら、プレゼントでもらったりしたらちょっと微妙な気持ちになるかもしれません。

和名は「蕗桜(ふきざくら)」。

 

蕗のような葉っぱを持ち、桜のようにたくさんの花が咲くことから、そう名付けられました。

キク科の植物で、原産地はカナリア諸島。

 

「蕗桜」という和名ですが、花自体は桜よりもガーベラに近い見た目ですね。

開花時期は1月から4月頃にかけて、草丈は20㎝~60㎝ほど。

 

花のカラーバリエーションは豊富で、濃い黄色とオレンジ以外はすべての色があると言われています。

また、単色だけではなく蛇の目模様など色彩豊かで、花の少ない冬に彩を与えてくれる貴重な存在ですね。

サイネリアの栽培ポイント

サイネリアはとても可愛らし花なのでぜひ栽培にチャレンジしていただきたいのですが…栽培の難易度はちょっと高め。

ある程度、他の花の栽培に慣れてから挑戦するのがいいかもしれません。

 

サイネリアの栽培難易度が高めな理由の一つは、「暑さ寒さに弱い」ということ。

冬の花なので寒さには強いと思われがちですが、霜に当たると枯れてしまうので、室内での管理がベストです。

 

寒冷地以外ではベランダや軒下など風や霜を防げる屋外での管理も可能ですが、それでも夜間冷え込む場合には室内へ取り込むのがいいでしょう。

特に、店頭で売られているサイネリアはぬっくぬくの温室育ちのものが多いため、余計に寒さに弱く、放っておくとあっという間に枯れてしまいますよ。

また高温多湿にも弱く、日本の気候では大抵梅雨前後で枯れてしまいます。

 

本来は多年草なのですが、国内では夏を越せないため一年草扱いされることがほとんど。

そして、サイネリアは水切れを起こしやすい植物なので、こまめな水やりが必要です。

 

特に開花中はよく水を吸うので、土の表面が半乾き程度になったらたっぷりと水を与えてください。

この時、直接花に水をかけると花が傷むので、根元の土にそっと水をかけるように心掛けましょう。

 

さらに肥料切れにも弱く、開花中は10日に1回のペースで液体肥料を与えないと、せっかくできた蕾が咲かないまま枯れてしまうことも。

このように、サイネリアはデリケートな植物なので、きちんとした管理をしないとすぐに枯れてしまいます。

ちょっと面倒くさい気もしますが、手間をかけてあげるほど愛情が湧いてくるかも?

サイネリアの花言葉

サイネリアの花言葉は「いつも快活」「喜び」。

様々な場面での贈り物に重宝しそうですが、やめておいた方がいいのは「お見舞い」や「お祝い」の贈り物。

 

「シネ(死ね)ラリア」が不吉な言葉として敬遠され、結果として「サイネリア」という呼び名が定着したのですが…。

 

今度は「サイ(災)ネリア」=災いを連想させるとして、お見舞いやお祝いの贈り物には不向きだと言われるようになってしまったのです。

せっかく可愛い花なのに、呼び名でかなり損をしていますね。

もうこうなったら、「蕗桜」を一般的に浸透させるしかない!

サイネリアについてのまとめ

少々栽培の難易度が高いサイネリア。

しかし、きちんと育てるととても可愛く色鮮やかな花を咲かせますし、次々に花が咲くので長い間楽しめます。

品種が多くカラーバリエーションも豊富なので、色とりどりのサイネリアを育てて楽しみたいですね。

(ライター もんぷち)