ストレリチアというちょっと風変わりな植物をご存知でしょうか?

今回はストレリチアについて詳しくご紹介します。

ストレリチアの特徴

ストレリチアはゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属に分類される植物で、和名はゴクラクチョウカと言います。

原産は南アフリカで、4~5種が分布しています。

毎年花を咲かせる多年草ですが、草ではなく草本類に分類されるものもあります。

草丈は1m~大きなもので10mを越すものもあります。

ストレリチアの花

ストレリチアの花はとても風変わりな見た目をしています。

まるで熱帯の鳥の羽根のような形をしていて、開花時期は4~10月です。

 

夏の暑さに弱く、4~7月と9~10月が見ごろのタイミングです。

ひとつの蕾から何度も花を咲かせ、花持ちも2週間ほどと長いので、切り花としても人気があります。

ストレリチアの種類

ストレリチアの園芸種で良く栽培されているのはストレリチア・レギナエとストレリチア・ニコライと呼ばれるものです。

ストレリチア・レギナエはゴクラクチョウカの名前でも良く知られ、英名ではバード・オブ・パラダイスと言います。

明治初めに日本に入ってきて、植物園の温室などで見かけることの多い品種です。

 

熱帯や亜熱帯地域では庭上などで利用され、切り花用としては地中海沿岸やカリフォルニア、フロリダなどで栽培されています。

日本では沖縄や静岡などで栽培されています。

 

草丈は1~2mで小型、茎はなくて地際から葉の軸を長く伸ばして、その先端に50㎝前後の葉をつけます。

葉の形は長楕円形で表面に光沢があり、円柱状の花茎をのばして、その先端に20㎝前後のボーと過多の苞をつけます。

 

苞は花茎に対して直角に近い形でつき、先端は尖り気味です。

苞の上部からオレンジ色の3枚の蕚と1枚の青い花びらをもった極彩色の綺麗な花を咲かせます。

 

ストレリチア・ニコライは大型種で成長すると高木状になります。

高さは4~10mに達し、花は白い蕚編と淡い青色の花びらからなります。

 

丈は60㎝~1.8mで光沢がありバナナのような葉姿はトロピカルな雰囲気があります。

他にもストレリチア・ノンリーフという品種は生長するにつれて葉が徐々に小さくなる園芸品種です。

茎だけが立ち上がった状態に見えてとてもスタイリッシュでインテリアプランツとしても人気があります。

ストレリチアの育て方

ストレリチアは日当たりの良い場所で育てます。

春から秋の気温が高い時期は外でたっぷりと日に当てて育て、日照不足になると葉の軸が細くなり葉全体が垂れ下がってくることがあり、花付きも悪くなります。

 

観葉植物として室内に置く場合も出来るだけ日に当てるようにしてしっかりとした丈夫な株に育てます。

耐寒性は強く、越冬温度の目安は3℃前後です。

 

軽い霜程度なら耐え、暖地なら路地植えも可能です。

根が水分をたっぷり蓄えられるような構造なので、乾燥にはとても強いのですが、春から秋の生長時期には土の表面が乾いた時点でたっぷりの水を与えます。

 

肥料は春から秋に2~3回、緩効性の肥料を適量与えます。

株が大きく生長して鉢が窮屈になったら植え替えを行います。

時期は春から秋の気温が比較的高い時期で、一回り大きな鉢に植え替えます。

 

根を傷めてしまうとその後の生育が悪くなるので、根は丁寧に扱います。

種蒔きと株分けで増やすことが出来ます。

 

株分けは作業する1週間くらい前から水切りをして、乾燥させて土をほぐしやすくしておきます。

ナイフで株の根元に切り込みを入れて、株を分けます。

ナメクジやカイガラムシなどの害虫は誘殺材を用いて駆除します。

ストレリチアの花言葉

ストレリチアの花言葉は「気取った恋」「輝かしい未来」「寛容」「恋の伊達者」などです。

ストレリチアの美しい花を見た人々が喜んで浮かれている姿などから付けられたと言われています。

(ライター ナオ)