シコンノボタンという名前の花をご存知でしょうか?
ボタンの花なのですが、とても上品な花を咲かせます。
今回はそんなシコンノボタンの花について詳しくお話していきます。
シコンノボタンの特徴
シコンノボタンはノボタン科ティボウキナ属の常緑の低木で、別名スパイダーフラワーともいいます。
中南米原産の常緑低木で、庭木、鉢植えとして親しまれ、葉は対生で楕円形、産毛で覆われてビロードのような手触りがします。
樹高は大きなもので5mを超え、茎の断面は四角形で紅色の毛が生えています。
葉は先端の尖った卵型で、縦方向にくっきりと数本の葉脈が走っています。
シコンノボタンの花
シコンノボタンの開花時期は夏から晩秋です。
花は5弁、紫色の大輪の花を咲かせ、径は7~10㎝程で、おしべは鉤状に曲がっていて、先端に細長い葯があります。
子の雄しべの様子がクモの足のように見えることから、別名のスパイダーフラワーがついたとい割れています。
一日で終わってしまう花ですが、植物全体としては花付きが良く、毎日次々と花を咲かせます。
花期は夏と秋ですが、温度さえあれば冬でもわずかながら咲き続けます。
名前のシコンは紫紺からきており、花が濃紫色の花に由来していることからきています。
シコンノボタンの種類
鉢向きで、矮性で流通している品種にコート・ダジュールがあります。
花色は紫で花弁と葉がやや細いのが特徴です。
公園の街路に使われることもあり、花の大きさは直径5~8㎝程です。
開花は晩秋から夏の初めまで続きます。
リトル・エンジェルは咲き始めは花弁の先半分が紫色で、中心は白色ですが、先進むにつれて全体がピンクに変化する品種です。
オータム・カーニバルという品種はリトル・エンジェルの枝代わりによって生まれた品種。花はリトル・エンジェルと同じですが、葉が白っぽい緑色で、縁に広い斑が入るのが特徴です。
シコンノボタンの栽培方法
南米の植物ですが、比較的耐寒性がある植物で、日本の温かい地域では屋外でも育てることが出来ます。
4~6月頃に植え替えを兼ねて植え付けます。
地植えでも鉢植えでも良いですが、地植えの場合は日当たりの良い場所に植えるようにしましょう・鉢植えの場合は厳しい暑さを嫌うので、夏には西日の当たらない場所が最適です。
地植えの場合は10月中に彫り上げるようにしましょう。
植え付けの時期の前に、シコンノボタンを増やしたいと思った時は4~5月に枝を2節切って、大きな葉は半分に切り、鹿沼土などの清潔な用土に挿します。
水やりは鉢の土の表面が乾いてから与えますが、夏の乾燥する日にはほぼ毎日水やりが必要になります。
また、花が旺盛に咲いている時にも水切れしやすいので、注意が必要です。
肥料が切れると葉色が悪くなったり、蕾がついても咲かなくなってしまうことがあります。
春から秋にかけては緩効性の置き肥を規定量施したり、液体肥料を1週間に1回程度併用して施します。
病害虫には強く、特に心配するべき病気はありませんが、枝先にアブラムシが発生することがあります。
花が咲き終わった頃に剪定をします。
2~3節キリ戻すと新しいわき芽が生えて、再び花を楽しむことが出来ます。
株が大きくなりすぎた時は草丈を2分の1~3分の1程切り戻してもかまいません。
花芽を切り落とさないようにするためにも、4月中に葉済ませておきたい作業です。
シコノボタンの花言葉
シコノボタンには「自然」「平静」「謙虚な輝き」「ひたむきな愛情」などが挙げられます。
紫色の花が、人の気持ちをリラックスさせる効果があるというところから「平静」、「謙虚な輝き」はシコノボタンの英名、Glory bush(輝きの木)に由来すると考えられています。
(ライター ナオ)