紫陽花によく間違えられる「ランタナ」
小さなお花が線香花火のように綺麗に咲きます。
色もカラフルで、丈夫で強いランタナは挿し木で簡単に増やすことができます。
ここでは、ランタナの挿し木についてご紹介していきます。
ランタナって?
「ランタナ(Lantana)」はクマツヅラ科の常緑小低木で、約150種類あります。
南アメリカが原産で、日本だけではなく世界中で帰化植物として分布しています。
ランタナは花が咲いていくにつれて少しずつ花の色が変化するので、和名は「七変化(シチヘンゲ)」と名付けられています。
ランタナの特徴
ランタナの花は1mm四方の小さな花が集まって花が咲きます。
花が咲いていくにつれて花の色が変わっていくので、グラデーションのような感じになります。
花の色は赤、黄、白、オレンジ、ピンクなどで、とっても鮮やかです。
開花の時期は5~11月です。
ランタナの花に蝶々がよく集まるので、開花時期にはランタナの花と蝶のとても美しい光景になります。
ランタナの背丈は20cm程度で、横に広がって成長していきます。
茎には細かい棘があり、チクチクした触感で、葉っぱは表面がザラザラしています。
ランタナの果実は人間には有毒ですが、鳥類には無害となっています。
小さなブドウみたいでおいしそうですが、絶対に食べてはいけませんよ。
ランタナの花言葉
ランタナの花言葉は、「厳格・合意・協力・確かな計画・心変わり」です。
ランタナは小さい花が集まって咲くので、花同士が協力しているように見えるからだそうです。
花の色がころころ変わるので、心変わりという花言葉も付いています。
ランタナの挿し木について
ランタナを増やすには挿し木がオススメです。
挿し木で簡単に増やすことができます。
ランタナの挿し木に適した時期は5~9月です。
その年に新しく伸びた枝を切って挿し穂を作ります。(挿し穂とは直接土に挿す枝のことです。)
15cm程の長さでOKです。
枝の先端をカッターで斜め45度に切ります。
ランタナの挿し穂は水捌けの良い土に挿して、土が乾かないようにします。
半日陰がおすすめの場所です。
すると少しずつ少しずつ新しい芽が出てきますよ。
数ヶ月経つと芽が成長するので、新しい鉢や花壇に植え替えましょう。
ランタナの育て方のポイント
ランタナを花壇などの地植えにした場合は、少々水やりを忘れていても育ちます。
お天気の雨でなんとかなるのです。
冬の寒さや霧などに弱いので、冬場は特に水やりは必要ありません。
ですが、夏場の暑い日などは葉がしおれて元気がなくなってしまうので、たっぷり水やりをしてあげましょう。
土が乾いていたら水やりの合図です。
ランタナは月に2回液体肥料を与えると元気になり、より長持ちします。
ランタナの花が咲き終わったら切り戻しをしましょう。
切り戻しをすると、茎の伸びすぎを防げます。
そして切った所から新しい茎が生えてくるので、翌年にはもっと花を咲かせますよ。
世界の侵略的外来種
ランタナは実は、世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。
ランタナは丈夫で強い生命力を持っているので、どんどん増えていきます。
そしてランタナは、ランタナだけしか育たない環境を作ってしまうので、他の植物が育たなくなってしまうのです。
オーストラリアでランタナは手に負えない雑草として問題にもなっているのです。
ランタナが栽培しきれなくなった時は、野外へ破棄するのはやめましょう。
ランタナの挿し木について、まとめ
ランタナはガーデニングが初めての方におすすめです。
強い生命力を持っていて、虫が付きにくく、病気もほとんどしません。
挿し木の仕方も簡単なので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
(ライター 雲呑)